米国のスポーツ専門サイト・ESPNはこのほど、1月にポスティングシステム(入札制度)を用いて東北楽天ゴールデンイーグルスからニューヨーク・ヤンキースへと移籍した田中将大選手に関するインタビューを掲載した。あこがれの投手や宝刀であるスプリット・フィンガード・ファストボール(スプリット)の秘密、好きな音楽などをマー君が"暴露"している。
ESPNは、「Q&A: Masahiro Tanaka」のタイトルで田中選手に関する質問とその回答を一覧で紹介。記事はESPNのベテラン記者、Andrew Marchand氏が執筆している。
斉藤和巳氏の投球をよく見ていた
一連の質問の中で、田中選手は特定のアスリートにあこがれることはないが、高校時代は当時福岡ソフトバンクホークスのエースとして活躍していた斉藤和巳氏の投球を見ることが好きだったと明かしている。その理由として直球が速く、登板試合にかける決意が凄まじかった点を挙げている。田中選手が決め球として用いるスプリットについても質問しており、2010年頃、ブルペンで試しにスプリットを投げてみたときに「これは使える」とすぐに感じたという。
まい夫人の音楽は好きなのか?
質問はマー君のプライベートにも及んだ。好きな音楽を問われた田中選手は、「日本のポップミュージック」と答えた。田中選手の夫人である里田まいさんは、アイドルグループ「カントリー娘。」としてCDを出しており、それを知っていたであろうESPN記者はすかさず、「あなたの奥さんによるポップミュージックですか?」と質問。田中選手は笑いながら、「私は必ずしも妻の音楽のファンではありません」と話した。なお、田中選手はアイドルグループ「ももいろクローバーZ」のファンであることを公言している。
先発の3番手として期待
昨シーズン、日本で24勝無敗という驚異の数字を挙げた田中選手は1月、メジャー投手史上5番目の大型契約となる7年総額1億5,500万ドル(約157億円)でヤンキースと契約。CC・サバシア選手、黒田博樹選手に続く先発の3番手として期待されている。
現地時間16日に行われたアトランタ・ブレーブスとのオープン戦では、先発で4回と1/3を投げて3安打1失点、6奪三振と好投。ツイッターで、「課題は出ましたが、ここまで徐々に球数を増やして投げることが出来ていますし、順調なのかな? と思います。また次の登板にむけてひとつひとつ課題をクリアにしていきます!」(原文)と投稿するなど、順調な仕上がりを見せており、開幕に向けて着々と準備を進めているようだ。