ドイツのフォルクスワーゲンAGはジュネーブ国際モーターショー(3月6日から一般公開)にて、プラグインハイブリッドモデル「ゴルフ GTE」を世界初公開した。1回の給油で939kmの走行が可能となっている。

フォルクスワーゲン「ゴルフ GTE」

このモデルは、「ゴルフ GTI」「ゴルフ GTD」に続くゴルフのスポーティラインアップの第3弾と位置づけられており、プラグインハイブリッドでありながら走行性能を追求している。ドライブトレーンは150PSを発揮する1.4リットルの直噴ターボエンジンに、102PSというハイパワーなモーターを組み合わせた。システム最高出力は204PSとなっている。

モーターのみの走行でも最高速度130km/hに達し、航続距離は50kmを実現。モーターを併用すると0-100km/h加速は7.6秒、最高速度222km/hとなる。エンジンとモーターを組み合わせて350Nmという最大トルクを発揮するのも大きな特徴で、同社ではトルク性能で他のプラグインハイブリッドと一線を画すモデルだとしている。

環境性能の面では、モーターでも不足のない走行性能で50kmの航続距離を誇ることから、1日の走行距離が50km以下ならガソリンをまったく使わずに使用することができる。充電は家庭用電源で3.5時間、ウォールボックスなどの充電設備を使えば2.5時間でフル充電が可能だという。燃費はハイブリッドカー用のNEDC(新欧州走行サイクル)複合モードで1.5リットル/100kmとなっており、航続距離は939kmに及ぶ。