転職求人倍率は1.22倍で、8カ月連続で最多記録を更新

インテリジェンスはこのほど、2014年1月の転職求人倍率をまとめたDODA 転職求人倍率レポートを発表した。

転職求人倍率は、ホワイトカラー層を中心とした転職マーケットにおける需給バランスを表すもので、転職希望者1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値。算出式は、転職求人倍率=求人数(採用予定人員)÷転職希望者数となる。

求人倍率は1.22倍で、8カ月連続で最多記録を更新                          

2014年1月の求人倍率は1.22倍。求人数は前年比+26.6%、前月比+3.1%と、8カ月連続で調査開始以来の最多記録を更新。転職希望者数は前年比+43.1%、前月比でも+9.3%と求人数以上の高い伸びを示し、こちらも過去最多記録を更新している。

業種別では「IT/通信」(2.43倍)の求人倍率がもっとも高く、次いで「メディカル」(1.93倍)、「サービス」(1.52倍)、と続く。職種別では、「技術系(IT/通信)」(2.60倍)の求人倍率がもっとも高く、次いで「技術系(建築/土木)」(2.32倍)、「専門職」(2.08倍)と続いている。

業種別求人倍率は、「IT/通信」が2.43倍でもっとも高い

職種別では、「技術系(IT/通信)」の2.60倍が最高に

例年1月は、4月入社に向けて転職希望者が増える時期。転職者の急増により、多くの業種・職種で前月よりも求人倍率が低下しているが、企業も4月入社にむけて採用を強化しているため、転職市場は大変活況となっている。

業種別の求人数増加率を見ると「小売/外食」が前月比+9.3%ともっとも求人が増加しており、次に「金融」(前月比+4.5%)が続く。景気や個人消費の回復を追い風に出店ラッシュが続く小売/外食業界では、店長候補やエリアマネージャー候補ポジションの求人が急増。また「金融」では、4月入社の採用スタートが影響している。中途採用は入社時期に比較的ばらつきがあるが、金融業界は入社時期を4月1日に限定し一斉に研修を行おうとする企業が多いのが特徴となっている。