「究極のトーストとは何か?」を探求するトースト総合研究所(事務局:カーツメディアワークス)はこのほど、高級食パンに対するイメージや消費マインドについてアンケート調査を実施、結果を報告した。
昨年はセブン&アイ・ホールディングスの高級食パン「セブンゴールド 金の食パン」をはじめ、ローソンの「ウチカフェブレッド」、今年に入りファミリーマートも「ファミマプレミアム デニッシュ食パン」を発売。コンビニをはじめ大手パンメーカーも次々に高級食パンを販売している。
同調査はこれらの状況を受け、行ったもの。調査期間は、1月31日~2月1日。全国の20代~60代までの男女500名を対象に実施した。
高級食パンと思うのは、"300円以上"が最多回答
まず、高級食パンの定義を探るべく「6枚切り=1斤とした場合、何円以上が"高級食パン"だと思いますか?」という質問をしたところ、「300円」が他の価格帯よりも2倍以上多い38.4%となった。400円(16.8%)と500円(17.6%)も少なくなかったが、300円までで過半数を超えていることから一般的な高級食パンのボーダーラインは300円といえそうな結果となった。一方で600円以上という回答も約1割ほどあり、なかには1,000円以上という回答もあった。
47%の人が高級食パンを購入した経験アリ
続いて、その高級食パンを購入したことがあるかを聞いたところ、「購入したことがある」と答えた人が47.4%という結果となった。昨今、コンビニ各社でも高級食パン発売し始めたこともあり、購入する機会も多く消費者の中でも身近なものとなりつつある様子がうかがえる。
さらに、購入の動機について聞いてみたところ、「おいしそうだったから」が81%とダントツの結果に。高級食パンというからには味に対する期待値が高かったことがうかがえる。そのほかの意見では「興味があったから」が1位に次いで多く、話題性の要素も大きいことがわかった。
高級食パンは主に専門店で購入されている
「何の高級食パンを購入しましたか?」という問いでは、「パン屋のパン」が70%ともっとも多く、次いで「ホテルの食パン」(41%)という結果となった。高級食パンブームの火付け役ともなった「セブンゴールド 金の食パン」(セブンアンドアイ)は3位となったが、コンビニでも購入できる食パンとしてはもっとも人気となっている。
高級食パンに求めるのは、"味"が9割以上に
「高級食パンに求めるものは何ですか?」という質問では、「味」が91.6%ともっとも多い結果となった。次いで、「風味」(65.4%)、「食感」(60.3%)となったが、その他の回答では「原材料」や「添加物を使用していない」など、材料にこだわるという意見も目立った。
さらに、「高級食パンはどのように食べたいですか?」という質問に対して、1位は食パンの定番のひとつである「バター」(61.6%)となったが、求めるもので"味"がトップとなったことを裏付けるように、「焼いてそのまま」(42.6%)や「焼かずにそのまま」(41.8%)など、素材そのものの味を楽しんで食べていることがわかった。
高級食パンの購入頻度は"1か月に1回"、 普段は普通の食パンを購入
「高級食パンを購入する頻度はどれくらいですか?」という質問をしたところ、82.1%が「1か月に1回」と回答。また、高級食パンと並行して普通の食パンも購入するかどうかは、75.9%が「購入する」と答えた。普段は普通の食パンを購入しているが、1か月に1回は普段の食パンよりもおいしい食パンを購入し、ぜいたくな気分になりたい人が多いということがわかった。
食パンに出せる金額は「300~399円」が最多
「食パンにいくらまで出せますか?」という設問では、高級食パンのボーダーラインとほぼ同じ「300~399円」が21.9%で最多となった。また、「200~299円」という回答も21.1%と多く、ボーダーラインの結果よりも、300円以下の割合が高かった。支出可能な金額という面では安く抑えたいという意識が高い様子がうかがえる。しかし一方では、600円以上を出せるという割合がやや多い結果となっていることから、少なからず食パンにはこだわりたいという人もいることがわかった。
高級食パンor高級バター、食べるなら1枚1,000円の食パン
1枚1,000円という超高級ともいえる食パンに安いマーガリンを塗ったものと、1枚10円という低価格の食パンに1,000円の高額のバターを塗ったものだとどちらを食べたいですか?という質問をしたところ、74.4%が「1枚1,000円の食パンに安いマーガリンを塗った食パン」を選択した。
同研究所では、高級バターを食べてみたいという声も少なくないようだが、つけ合わせにこだわるよりも、パンそのものにこだわりたい、もしくは1枚1,000円の食パンを食べてみたいという人が多かったのではないか、と分析している。
その他、調査結果の詳細は同研究所調査情報ページで確認できる。