会社員は「創造意識」低く、「顧客満足」重要視の傾向 - 組織行動力調査

あなたの会社にとって「7つの組織行動」はどの程度重要だと思いますか?

働く人のモチベーション向上を目的とした企業コンサルティングを行うジェイティービーモチベーションズは、2013年11月~12月にかけて実施していた「7つの組織行動力調査」の報告書をとりまとめ、このほど発表した。

同調査は、全国の20歳以上の男女で、調査対象となった業種(※)のうち、従業員数が500人以上の会社に3年以上勤務している人を対象に実施。調査は2013年11月26日~12月1日にかけて行い、2,060サンプルを回収した。

調査では、「モチベーションを基盤とした7つの組織行動モデル」を設定し、それに対して対象者に質問を行っている。7つの組織行動モデルは、「理念実現」「目標達成」「顧客満足」「同僚との協力」「部署間協力」「改善・進化」「革新・創出」。

「顧客満足」は46%が取り組みを行っていると回答

まず、7つの組織行動について、「あなたの会社にとってどの程度重要だと思うか」と尋ねたところ、「顧客満足」が62%で最も多かった。2位は「目標達成」(46%)、3位は「改善・進化」(41%)となっている。「革新・創出」は34%と最も低かった。

次に「組織としての施策や取り組みがどの程度行われているか」と尋ねたところ、「顧客満足」が最も高い46%。「理念実現」は44%、「目標達成」は44%だった。「部署間協力」は28%、「革新・創出」は30%と低く、取り組みがあまり行われていないことが明らかとなった。

保険業界は7つの組織行動の平均値が高い

業界別にみると、保険業界は、「組織行動の状態」「企業の取り組み」ともに、7つの組織行動の平均値が、10業界中で最高を記録している。ただし、数値にばらつきも見られ、「顧客満足」「目標達成」が突出して数値が高いが、「革新・創出」は低かった。

一方、システム・ソフトウェア開発業界は「企業の取り組み」「組織行動の状態」ともに、7つの組織行動の平均値が、10業界中最も低い結果となった。7つの組織行動のすべてが取り組みも少なく、従業員も行動しないという結果が出ている。

詳細な結果は、ジェイティービーモチベーションズ公式サイトでも公開している。

※医薬品・医療機器の製造、自動車メーカー、スーパー・コンビニ、銀行・信託、保険、不動産、鉄道、通信、システム・ソフトウェア開発