安倍晋三首相も登場した、ソチ五輪に向けた壮行会の中身とは……

日本時間で2月7日開幕のソチ五輪まで、いよいよあと2週間ほどとなった。1月20日には、東京都内のホテルにて日本代表選手団の壮行会が行われた。日本の誇りを胸に、ソチで戦う日の丸選手団を激励した会の詳細をお届けする。

壮行会の会場には1,800人超の人、人、人

壮行会が開かれたのは、東京都・港区にあるホテル。会場内は日本代表選手団以外に、招待者ら1,800人超がつめかけた。18時半過ぎにオープニングがスタート。MCはあの福澤朗さんだ。

会場内は、壮行会開始前から既に興奮気味だった

旗手の小笠原歩選手を先頭に、日本選手団の主将を務める葛西紀明選手、副将の田畑真紀選手が続いて入場してきた。

小笠原歩選手を先頭に、120人超の日本代表選手団が会場に入場

安倍首相、森元首相らがあいさつ

120人を超える選手団の入場が終わると、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長が壇上で「1964年の東京オリンピックを開催してから今年が50年目。また、2020年の東京オリンピック、パラリンピック大会の開催に向けてスタートするこの年に、橋本団長のもとチームジャパン一丸となって、持てる力を遺憾なく発揮して全力でがんばってまいります」とあいさつした。

壇上には選手団がびっしりと立ち並んだ

あいさつする竹田恒和会長

竹田会長のあいさつが終わると、特別来賓として安倍晋三首相が登場。安倍首相は1972年の札幌オリンピック時、フィギュアスケートのジャネット・リン選手にファンレターを出したことなど、オリンピックにまつわるエピソードを披露。会場を大いに盛り上げて去っていった。さらには東京オリンピック組織委員会の会長に内定している森喜朗前首相も登場し、選手団にエールを送った。

選手に向けてエールを送る安倍晋三首相

宇宙から、あのメダリストから激励のメッセージ

政界からの激励が終わると、今度は会場内に設置された大型スクリーンを通してのスペシャルメッセージが選手団に届けられた。

まずは宇宙飛行士・若田光一さん。国際宇宙ステーションからメッセージを送っているという若田さんは「国際宇宙ステーション(での事業)は世界15か国が参加する国際協同プロジェクトで、平和的な宇宙利用の象徴でもあります。これは国際平和の象徴でもあるオリンピックと共通する部分があるかと思います。持てる力を存分に発揮してください。がんばれ、日本!」と話すと、そのまま宙に浮いていきながら、スクリーン画面の上からフェードアウトしていった。無重力空間ならではの"演出"には、選手団からも驚きの声があがった。

宇宙からサプライズメッセージ!

続いて、ロンドン五輪のウェイトリフティング種目で銀メダルを獲得した三宅宏実選手、アテネ、北京、ロンドンと3大会連続で金メダルに輝いたレスリング・吉田沙保里選手のメッセージVTRも放映された。三宅選手は「4年に1度のオリンピックなので、とても緊張しますが『絶対できる』と自分に自信を持って臨んでほしいと思います」、吉田選手は「自分に負けないで、最後まであきらめないで頑張ってください」と、それぞれメッセージを贈った。

VTRでメッセージを贈る三宅宏実選手(左)と吉田沙保里選手

アスリートからの激励はさらに続いた。競泳の寺川綾選手、ボクシングの清水聡選手、さらにJOCのゴールドパートナーであるグリーの田中良和社長が、国民による日本代表選手団に向けた応援メッセージが書かれたフラッグを携えて入場。選手団に贈呈した。

応援フラッグを掲げる、左から寺川綾選手、グリーの田中良和社長、清水聡選手

激励ラッシュのトリはあのアイドル

政界、宇宙、スポーツ界と続いた日本代表選手団へのアツ~いエール。その「激励ラッシュ」のラストを飾ったのは芸能界のアイドル・モーニング娘。'14だ。ソチ五輪日本代表の公式応援ソング「君の代わりは居やしない」を含めた激励ライブステージには、日本代表選手団よりも一般の招待客らが大興奮していた。

モーニング娘。'14によるパワフルなダンス

公式応援ソング「君の代わりは居やしない」も披露

炎のエンブレムが入った特別手袋がプレゼント

ライブステージが終わると、選手団に向けて真っ赤な炎のマークがデザインされた手袋がモーニング娘。'14らから贈呈された。手袋を渡された町田樹選手に、司会者の福澤さんが「率直に今のお気持ちはどうですか」と、コメントを求めると「着けて数十秒ですけれど、暖かい。ということは(炎が)燃えているんですよね」と苦笑い気味に話した。

手袋をはめれば、まさに「ファイヤー!」

最後は橋本聖子団長と葛西主将らの謝辞と決意表明、さらには一斉の「日本!」コールで壮行会は終了した。

リラックスした表情の選手たち

多くの招待者らが手を振って、選手団を見送った