角川書店ブランドカンパニーはこのほど、新刊『JR崩壊 なぜ連続事故は起こったのか?』を刊行した。新書判で、価格は800円(税別)。

『JR崩壊 なぜ連続事故は起こったのか?』表紙イメージ

著者は鉄道ジャーナリスト・梅原淳氏。今年相次いで発生したJR北海道の事故や不祥事について、国鉄民営化の際から予測されていた構造的問題を分析して原因を究明するとともに、JR北海道再建への課題を解説している。「千歳線以外はすべて赤字路線」「国鉄時代に廃止が決まっていた路線を除けば、整理できたのは深名線だけ」「運賃・料金は安すぎる」など、JR北海道が構造的に抱える問題点を次々に指摘。大小4つの労働組合が存在し、互いに対立し合っているというJR北海道の特殊な事情にも触れている。

最終章には、運輸評論家の堀内重人氏とJR九州初代社長・石井幸孝氏への緊急インタビューを収録。元銀行マンである著者ならではの精緻なデータ解析が評判だという。