総務省は17日、第三セクター等の状況に関する調査結果を発表した。それによると、全国の第三セクター、地方3公社および地方独立行政法人が抱える金融機関からの借入金は、2013年3月31日時点で7兆5,439億円となり、前年度と比べて9,881億円減少した。
借入金を抱える法人数は前年度比7.3%減の1,916法人。このうち、損失補償・債務保証が付されている法人は同11.3%減の882法人で、借入残高は同13.1%減の4兆9,635億円となった。
地方公共団体からの借入金を抱える法人数は879法人(前年度935法人)で、借入残高は4兆9,963億円(同5兆192億円)。このうち、第三セクターは531法人(同560法人)、借入残高は3兆333億円(同3兆35億円)だった。
経常損益の状況を調べたところ、全体では59.9%が黒字、40.1%が赤字。詳細を見ると、第三セクターは60.1%が黒字、39.9%が赤字、地方3公社は55.4%が黒字、44.5%が赤字、地方独立行政法人は92.3%が黒字、7.7%が赤字となった。
全体の法人数は8,056法人で、前年度から252法人(約3.0%)減少。内訳は、第三セクターが6,971法人(前年度7,181法人)、地方3公社が981法人(同1,033法人)、地方独立行政法人が104法人(同94法人)となった。
2012年中に新たに設立された法人は57法人で、前年度から13法人(約2.3%)増加した。
今回の調査対象は6,787法人で、情報公開を行っている割合は79.4%の5,386法人。