映画『パシフィック・リム』のBlu-ray&DVDの発売記念イベントが11日、都内で開催され、ハンニバル・チャウの吹き替えを担当したお笑い芸人のケンドーコバヤシが出席した。

ケンドーコバヤシ(右)と怪獣のナイフヘッド

『パシフィック・リム』は、ファンタジー映画界の奇才ギレルモ・デル・トロが監督した実写映画作品。太平洋沿岸都市を襲う巨大怪獣たちと、人類が造りだした怪獣迎撃用巨人兵器・イェーガーの激闘が描かれる。全編に日本のアニメや特撮へのオマージュが散りばめられているほか、日本語吹き替え版では杉田智和、林原めぐみ、玄田哲章、千葉繁、古谷徹、三ツ矢雄二、池田秀一、浪川大輔といった有名声優陣の起用でも話題となっている。

ケンドーコバヤシは豪華キャストに混ざって、闇市で怪獣の一部を扱うハンニバル・チャウの吹き替えを担当。自身の演技については「豪華な声優陣の中に、一人だけ知らない奴がハンニバル・チャウという役をやってたんですが、荒削りですが良かったですね。厳しい僕の目から見ても100点の演技だったので、彼にはまたチャンスを与えてあげてほしいですね」とひとごとのように語り、報道陣は大爆笑。『パシフィック・リム』については「男の子ならたまらないですよ。日本作品へのオマージュが散りばめられていて、向こうでも怪獣のことはKAIJUって言うんです。こんなん(坂本久の)スキヤキ以来ですよ!」と太鼓判を押した。

ガンダム芸人としても知られるケンドーコバヤシだが、「アムロやシャアと共演なんだからたまらんですよ。僕は古谷さんとよく絡ませてもらったんですが、僕にとってはアムロよりも飛雄馬よりも、カーグラフィックTVのナレーションの人。僕熱心なカーグラフィックTVファンなので、帰って運転するときずっとテンション上がってましたね! 古谷さんとは収録は別だったんですけど、そこにほんまに古谷さんがいるみたいに会話する感じで先に収録してくれてたんで、ずいぶん助けられました」と感激の様子。名だたる豪華キャスト陣との共演には緊張しながらも「本当に僕が好きな作品が網羅されてるので緊張はしたんですが、僕も以前"闇商人"としていろいろ取引してた経験を生かしてがんばりました。経験は人を裏切りませんね」と、しっかりオチをつけた。

また『パシフィック・リム』劇場公開時には、菊池凛子や芦田愛菜と舞台あいさつやイベントで各地を回ったというケンドーコバヤシは「僕、芦田愛菜ちゃんのことは芦田五段って呼んでるんですよ。達人ですよ。あいさつで言うこと全部言ってもらいましたからね。菊池さんには『ニューヨークに来たら案内します』って社交辞令で言われたんで、びっくりさせたろと思って黙ってバナナマンの日村さんとほんまに行ったんですけど、『今日本にいます』って言われたんで、イチローの試合見て帰りました」という爆笑エピソードも。「誰かとシンクロしてイェーガーに乗るなら誰と?」という報道陣の問いには「僕が一番リンクするのは日村さんかもしれません。怪獣が出たら一緒に戦います」と、あくまでもバナナマン日村とのタッグを強調していた。

「僕はロシアのイェーガーに乗るカップルが大好きなんで、次は各国の特色があるイェーガーがもっと見たいです」と続編への期待を覗かせたケンドーコバヤシ。最後は「巨大な怪獣と巨大なロボットが殴りあう嘘みたいな臨場感。六本木で明け方、ドンキホーテの前ででかいひとが喧嘩している以上の迫力の映像が、いつでも楽しめますよ!」と独自の解釈で作品をアピールしていた。

『パシフィック・リム』Blu-ray&DVDセットの商品価格は3,980円、3D&2DのBlu-rayセットが6,980円、10,000BOX限定の『イェーガープレミアムBOX3D付』が9,980円と、3種類いずれも本日より発売中。