未婚女性の6割以上は結婚したいと考えている

ベネッセコーポレーションの社内シンクタンク「ベネッセ教育総合研究所」は4日、「未妊レポート2013 子どもを持つことについての調査」の結果を発表した。同調査は、首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)、愛知県、大阪府、福岡県の、25歳~45歳で子どもがいない人、妊娠していない人を対象として9月6日~9月9日に実施。未婚男性1,037人、未婚女性1,039人、既婚男性1,035人、既婚女性1,048人から回答を得た。

なお、同様の調査は2007年8月にも行われており、今回の調査では前回調査のデータもあわせて分析が行われた。

男女ともに半数以上が「ぜひ」「できれば結婚したい」

「交際している相手がいない」未婚女性が増加

「未婚男女の交際・結婚についての意識と実態」を調べたところ、未婚男性の50.5%、未婚女性の63.2%が「ぜひ結婚したい」「できれば結婚したい」と答えた。しかし、「交際している人がいる」と答えた人は男女とも半数未満で、未婚男性の73.9%、未婚女性の63.5%は「交際している人はいない」と答えた。交際相手がいない未婚女性の割合は、2007年調査より13.1ポイント増加(2007年50.4%→2013年63.5%)していた。

子どもを「今すぐにでも持ちたい」既婚女性が増加

「今すぐ子どもを持ちたい」既婚女性が増加

「既婚男女の子どもを持つことについての意識と実態」を調べたところ、既婚男性の67.3%、既婚女性の56.9%は、「ぜひ子どもが欲しい」「できれば子どもが欲しい」と回答した。なお女性については、2007年調査と比べて、子どもを持ちたい意向に変化はなかった(2007年は58.2%)。

子どもが欲しいと回答した男女に「子どもを持ちたいタイミング」について聞いたところ、既婚男性の71.1%、既婚女性の74.0%が「今すぐにでも持ちたい」と回答。既婚女性は「今すぐにでも持ちたい」と答えた人が、2007年調査と比べて13.2ポイント増えた(2007年は60.8%)。

また「不妊への気がかり」や「卵子老化」の認知は、男性より女性のほうが高い傾向で、既婚男性の36.0%、既婚女性の51.1%は、「自分または配偶者が不妊の可能性があるのではないかと思ったことがある」と回答。「卵子老化」という言葉は、既婚女性の73.6%が「聞いたことがある」と回答した一方、既婚男性は47.0%で、女性に比べて26.6ポイント低かった。

子どもを持つためにとくに何もしていない男性が2割

女性は子どもを持つために積極的に情報収集している

「既婚男女の子どもを持ちたい人の実態」について分析したところ、子どもを「今すぐにでも持ちたい」女性は、「書籍や雑誌、ムック、インターネットなどで情報収集する」(62.2%)、「基礎体温を記録している」(60.2%)、「食生活に気をつける」(58.0%)など、主体的に妊娠に向けて取り組んでいた。対して男性は、配偶者の体調を気づかったり、貯金をするなどが上位に上がっているが、特に何もしていない男性も約2割いた。

子どもを持つために「自分ではとくに何もしていない」男性は21.1%

子どものいる暮らしは「お金がかかる」「責任」

子どものいる暮らしは「お金がかかる」イメージが大きい

「既婚男女の子どもを持つことへの不安」を分析したところ、「子どものいる暮らしのイメージ」の第1位は、既婚男女ともに第1位は「お金がかかる」、第2位は「責任」、第3位は男性「幸せ」女性「忙しい」となった。

出産・子育て費用の補助を求めている人が多い

また、「育児支援策への要望」についての設問では、既婚女性の上位2項目は「妊娠・出産費用の補助」(既婚男性52.2%、既婚女性48.1%)、「育児費用(医療費、教育費、保育料も含む)の補助」(既婚男性45.0%、既婚女性48.0%)となり、お金に関する項目が上位となった。

調査の詳細は「ベネッセ教育総合研究所の新着記事&お知らせ」で確認できる。