大手百貨店は2日、2013年11月度の売上高(速報、既存店ベース)を発表した。

J.フロントリテイリングの百貨店事業の売上高は前年同月比4.4%増。大丸松坂屋百貨店合計の売上高は同5.1%増となった。11月は、婦人ウールコートやカシミヤのマフラー、ショートブーツなど、冬物のファッション衣料雑貨の売れ行きが好調だったほか、ラグジュアリーブランドや絵画、高級時計、宝飾品も大きく売上を伸ばしたという。

J.フロントリテイリング 店舗別売上高対前年増減率(%)(出典:J.フロントリテイリングWebサイト)

店舗別売上高を見ると、直営15店舗中、13店舗が前年を上回り、このうち、松坂屋名古屋店は同10.2%増と13カ月連続のプラス。このほか、大丸札幌店が同4.1%増で4カ月連続のプラス、大丸心斎橋店が同7.3%増で3カ月連続のプラス、大丸東京店が2.9%増などとなった。

高島屋も2日、2013年11月度の売上高(速報、既存店ベース)を発表。それによると、高島屋単体および国内百貨店子会社の売上高は前年同月比3.1%増となった。11月は、土曜日が前年より1日多かったことに加え、後半の気温低下に伴い衣料等の売上が改善。また、高級品・食料品の売り上げも堅調だったという。

店舗別では、外国人観光客による売上が急増している新宿店をはじめ、大型5店が前年比プラス。各店舗の売上は、新宿店が前年同月比5.6%増、日本橋店が同8.3%増、横浜店が同3.6%増、大阪店が1.8%増、京都店が2.3%増などとなった。