最近、アメーバピグの話題をよく耳する。私も以前はよく利用していたが、最近トンとご無沙汰……。しかし、最近のピグはどのような感じなのか、ハマっていた身としては気になるところ。というわけで今回改めてトライしてみることにした。
そもそも「アメーバピグ」とは、顔のパーツなどを選んで作る自分そっくりのアバター(ピグ)で、いろいろな人とのコミュニケーションを楽しむ仮想空間のこと。ピグは国内外の観光名所や人気スポット等をモチーフにした仮想世界に出かけて、ゲームや着せかえ、ほかのユーザーとのチャットを楽しむことができる。このコミュニティサービスで遊ぶことが総じて「ピグする」と呼ばれ、ユーザーに親しまれている。
以前私は、畑を耕して作物を育てたり、カフェや街を作るピグゲームに夢中になっていたのだが、今、このコミュニティが非常に盛り上がりを見せているらしい。エリア数は現在100以上。日替わりのデイリーイベントが毎日開催され、コミュニティ上の渋谷や原宿、銀座などではおしゃれなアイテムがゲットできるし、フランスエリアではカフェ、ニューヨークエリアではハーレムなどへひとっ飛びできる。また、石器時代・江戸時代・バブル時代などのエリアへ行けば、タイムスリップ気分も味わえる。人気アニメエリアでは、ファンにはお宝もののオリジナルグッズ、なりきり通りではアキバ気分でコスプレ衣装が手に入るなど、アメーバピグでなければ入手できないものがいろいろとある様子。なんだ、面白そうじゃないか……ということで、実際にやってみることにした。
ミニゲームエリアでは、本格麻雀から懐かしのめんこまで、カジノもバカラやルーレットなどさまざまに楽しめた。筆者は昭和女子ということでめんこで遊んでみたが、めんこは妖怪、童話、サーカスなどなど、幼心にワクワクしたような可愛い絵柄で親しみやすい。おばあちゃんから買うところがまた、郷愁を誘うではないか。ホロリとしながら対戦するも、めんこをめくるのになかなかコツを要する。しかしこれは幼少のころ、男子に混ざって勝負してたときと同じ、意地と「めくるぜー!」という対抗心。童心に返り現実を忘れて遊ぶことができた。
ノってきたところで、お次は代々木公園エリアで行われているクイズに挑戦! 私が参加したのはピグマニアクイズというもので、しばらくピグを離れていた私には手強い問題が続き、不正解の連続。不正解だとピグが階段からずっこけるのがちょっと面白い。
おしゃべりエリアでは年代別、話題別にお部屋が分かれており、知り合ってしまえば打ち解け合って話ができる。よくよく見れば、知らないうちに大阪のおばちゃんとおっちゃんのスタンプがチャットにできていた。「なんでやねん!」「照れるやん」「ほんまでっか」等いかにも大阪のおばちゃんとおっちゃんが言いそうな愛嬌のあるセリフ入りスタンプ。笑いを共有すればバーチャルな世界でもより交流が深まるパイプとして一役買っていそうだ。
実際会ったことがなくても、遠く離れたところに住んでいても、ピグエリアならば気軽に話せてしまう。ピグ友、ピグカレ、ピグカノという新しい在り方、新しい言葉が確立しているのも面白い。基本のピグは、アメーバゴールドというポイントを溜めて、ファッションを購入する、お部屋のインテリアをチェンジする、限定アイテムをゲットするなどが楽しめる遊び。普段はなかなかできない髪型やお部屋づくりが気軽にできて気分転換になる。イメチェンやコスプレだって簡単だ。実在の自分に近づけたアバターでもいいし、ピグ空間では違う自分になりきるのも面白い。どちらにしてももう一人の自分。その自分が時空を越えて、縦横無尽に飛び回ってゲームやおしゃべりができる。そんなわくわくワールドがアメーバピグなんだなあ、とさまざまなピグの魅力を再認識。驚きと、「また訪れてみよう!」という気分でテンションが上がり、もう一度はじめてみようかな……と思う筆者であった。