日本郵便は27日、荷物を保冷した状態で配達する「チルドゆうパック」を取り扱う郵便局を一斉点検した結果、一部の局で温度管理や保冷機材等に不備があったと発表した。

「チルドゆうパック」を取り扱う全国4,835局に支社等の社員が立入り、引受から配達までの一連の取扱いに関する一斉点検を実施。その結果、取り扱いなどに問題があった不備局数は52局だった。

このうち、取扱方法不備は15局で、内訳は、「蓄冷剤用冷凍庫の温度が決められた温度を超えていた」が8局、「集配用保冷バッグ等の温度が決められた温度を超えていた」が5局、「集配保冷バッグ等に納入する蓄冷剤納入個数不足」が1局 、「集配用保冷バッグへの納入前放置」が1局。保冷機材不足は37局で、蓄冷剤用冷凍庫が故障していたという。

点検の際に実査現認したもの(出典:日本郵便Webサイト)

このほか、412局で集配用保冷バッグ温度点検用の非接触型温度計が不足していたほか、254局で過去に不備が認められた。

実査現認ではないが過去には事例があったかどうか聞き取ったもの(出典:日本郵便Webサイト)

同社は「ご利用のお客さまには多大なるご迷惑をお掛けしましたこと、また、お客さまの弊社に対する信頼を裏切りましたことにつきまして、深くお詫び申し上げます」と謝罪。今後は、保冷取扱方法に関わる研修、および月1回の自主点検と繁忙期前の立入り点検等を実施するとしている。