日本ガス協会は26日、2013年10月の都市ガス販売量実績を発表した。それによると、一般ガス事業者(全国209事業者)のガス販売量は前年同月比1.0%増の25億9,800万立方メートル(1立方メートル当たり41.8605メガジュール)となり、4カ月連続で前年を上回った。

用途別に見ると、企業の生産活動を反映する工業用は前年同月比0.4%増の15億9,313万立方メートル。増加は7カ月連続で、10月としては2年連続で過去最高を更新した。新規需要開拓などが主な要因という。

家庭用は前年同期比4.8%増の4億6,270万立方メートルで、2カ月連続の増加。9月は平均気温が前年と比べて低く推移した影響で、給湯需要量などが増えたためと見られる。商業用は同1.1%減の3億3,083万立方メートルで、3カ月連続の減少。低気温により、空調需要が減少したことが影響した。その他用は同0.7%増の2億1,114万立方メートルで、2カ月ぶりの増加となった。

全国用途別ガス販売量・顧客数(出典:日本ガス協会Webサイト)

地区別に見た場合、北海道地区は前年同月比0.8%減の3,475万立方メートル、東北地区は同1.9%減の4,027万立方メートル、関東甲信越地区は同0.5%減の13億3,578万立方メートル、中部北陸地区は同2.7%減の3億3,916万立方メートル、近畿地区は同3.1%増の6億5,399万立方メートル、中国地区は同3.4%増の8,854万立方メートル、四国地区は同0.2%増の1,454万立方メートル、九州沖縄地区は同1.9%増の9,075万立方メートルとなった。

大手4社の販売量を見ると、東京ガスは前年同月比1.2%減の9億833万立方メートル、大阪ガスは同3.2%増の6億2,370万立方メートル、東邦ガスは同2.5%増の2億9,611万立方メートル、西部ガスは同1.5%増の6,033万立方メートルとなった。