Sクラスの最上位モデルにAMGの特別仕様車と、ビッグモデルを2台もワールドプレミアしたメルセデス・ベンツ。プレス向け発表会では華やかな演出で会場を盛り上げ、輸入車ブランドナンバーワンの力を見せつけた。

「コンセプトSクラスクーペ」

最近のモーターショーでは、落ち着いた雰囲気でニューモデルの発表を行うメーカーが増えているが、「これぞモーターショー」と言わしめる派手な演出を見せたのがメルセデス・ベンツだ。同社が昨年から協賛しているサーカスエンターテイメント「ルノア」のパフォーマンスとともに登場したメルセデス・ベンツ日本代表取締役社長の上野金太郎氏は、プロ顔負けの話術で同社の実績と展望を語った。

今年は実績と技術革新という2つの面でメルセデス・ベンツにとって歴史的な1年だったとし、前年比27%増という好調な販売実績を紹介した。技術革新については、Aクラス、Eクラス、CLAクラス、そしてSクラスと、多数のモデルを日本市場に投入したことに触れ、中でもEクラスとSクラスに採用された安全運転支援システムが高い評価を受けたことを強調。この技術を含む新世代のテクノロジー「インテリジェント・ドライブ」を今後のテーマとしていくと述べた。

このところ話題となることが多い同社のマーケティングにも触れ、販売拠点の展開なども紹介。そして、カフェとレストランを中心に情報発信基地としてオープンしたメルセデスベンツ・コネクションがきわめて有効なブランディング手法として定着していることも言及した。今年7月には、メルセデスベンツ・コネクションを日本発信のコンセプトとして世界中で展開されることが、ドイツのメルセデス・ベンツ本社から発表されたという。

続いてのニューモデル発表は、メルセデス・ベンツ・カーズ営業 / マーケティング部門総括のオラ・ケレニウス氏にバトンタッチ。ステージ横の暗幕から、日本初公開の「コンセプトSクラスクーペ」と、世界初公開の「S65 AMG ロング」が次々と姿を表し、自走してステージに並んでいく様子は圧巻の一言だった。もう1台の世界初公開モデル「SLS AMG GT ファイナルエディション」は、アンベールによってその真っ赤なボディを披露。見る者に強いインパクトを与えた。

「S65 AMG ロング」と「SLS AMG GT ファイナルエディション」はともに市販予定車となっており、「S65 AMG ロング」は6.0リットルのV型12筒ツインターボエンジンを搭載。「SLS AMG GT ファイナルエディション」はカーボンファイバーパーツを多用したエクステリアなどが特徴の特別仕様車で、日本では25台が販売される予定だ。

「コンセプトSクラスクーペ」

「S65 AMG ロング」

「SLS AMG GT ファイナルエディション」

「スマートフォーツー ブラバス エレクトリックドライブ」

「スマートフォーツー クーペ hmd エディション BeConcept」

なお、メルセデス・ベンツのブースでは、スマートの日本初公開モデル「スマートフォーツー ブラバス エレクトリックドライブ」「スマートフォーツー クーペ hmd エディション BeConcept」もお披露目されている。