太平洋セメントは24日、同社の熊谷工場(埼玉県・熊谷市)から製造・出荷したセメントの一部に配合ミスがあり、回収を始めたと発表した。

回収の対象となるのは、「高炉セメントB種」(バラセメント、フレコン製品)。出荷時期は2013年10月21日午後~23日15時頃、出荷基地は熊谷工場、矢板サービスステーション(栃木県・矢板市)、友部サービスステーション(茨城県・笠間市)、高崎セメントターミナル(群馬県・高崎市)。なお、袋製品については当該期間に製造されたものはない。

同社によると、当該期間に製造・出荷されたセメントの一部について、設備トラブルにより、混合材である高炉スラグ微粉末の分量が高炉セメントB種の規定を超過した可能性があることが判明。高炉スラグ微粉末が過添加された場合には、セメント強度が低下する恐れがあるという。

同社は、熊谷工場および同工場品を輸送したサービスステーションからの出荷を停止し、回収作業を開始。顧客に対して謝罪するとともに、今後は再発防止に努めていくとしている。

なお、熊谷工場からの出荷は品質管理体制を強化した上で24日より再開したほか、サービスステーションの出荷についても問題がないことを確認した後、順次再開するという。