電動バイクの開発、製造を行うテラモーターズはこのほど、原付2種の電動バイク「SEED 60R」を発表した。新型のコントローラー・モーターが定格800Wを発揮し、90cc以下のガソリンエンジンバイクに相当する黄色ナンバー登録となる。

「SEED 60R」

電動バイクはクリーンで維持費も非常に安いことから、次第に人気が高まっているという。一方、オートバイの販売は原付2種以上が好調で、2013年1~8月の国内販売台数は30万5,529台、前年比2.7%増となっている。こうしたことから、テラモーターズは原付2種の電動バイク「SEED 60R」を発売した。

同モデルは既存の原付1種モデル「SEED 60」と、ボディサイズ・車重がまったく同じでありながら、「SEED 60」を大幅に上回る優れた性能を持つ。新型のコントローラー・モーターは、定格800Wで最高出力は2,400Wを発揮し、登坂能力は「SEED 60」の12度に対して15度、最高速度も58km/hまで高速化した。

原付2種は普通免許や原付免許では運転できないデメリットがあるものの、路上での最高速度が30km/hに制限されることもなくなり、2段階右折の必要もなくなる。また、2人乗りができるメリットもあるという。「SEED 60R」は、原付2種としては低価格といえる17万9,800円で販売。バッテリーの充電時間は70%まで2~3時間、100%まで7~9時間となっており、1回の充電で35~45kmを走行できる。