老後は都会と田舎、どちらに住みたいですか?

毎日ビルとコンクリートに囲まれてオフィスワーク。若い頃は何とも思わなかったけど、最近は年のせいか、空気のきれいなところで、自然に囲まれてゆったりと暮らしたいと思う……。今回は、マイナビニュース会員の男性325名に、老後は都会と田舎のどちらに住みたいか、未来のビジョンを教えてもらった。

Q.老後は都会と田舎、どちらに住みたいですか?
1位 都会 50.6%
2位 田舎 49.4%

>>女性編も見る

都会に住みたい

■都会の利点
・「医療機関等が充実している、日用品等の入手が容易、面倒な近所づきあい/地域づきあいが不要」(33歳/通信/事務系専門職)
・「近くにいろいろなサービスがあった方がいいと思う」(28歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)
・「インフラが整っているので」(33歳/学校・教育関連/事務系専門職)
・「生活するのに便利で娯楽もたくさんあるから」(26歳/その他/その他)
・「いろんな情報があるから」(50歳以上/商社・卸/事務系専門職)

■田舎への不安
・「将来はますます過疎化が進み、田舎では生活できなくなる……都会の方が高齢者に必要なものがそろっている」(39歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「自分に田舎はなく、老後を、周辺に知人のいないところで暮らすのは不安」(40歳/その他/その他)
・「足腰が弱ってから交通の便が悪いのは苦痛」(24歳/その他/その他)
・「都会でしか暮らしたことがないので」(46歳/情報・IT/技術職)

■人間関係を考えて
・「緩い地域のつながりが良い」(39歳/小売店/販売職・サービス系)
・「さびしくない方がいいから」(38歳/小売店/販売職・サービス系)
・「関係性が希薄だから」(33歳/情報・IT/営業職)

■こんな情報も……
・「誰かが言っていたことだが、田舎育ちの人は都会に出てきても順応しやすいらしい……しかし、都会育ちが田舎で暮らすのは慣れるのに時間がかかるらしい、から」(30歳/商社・卸/営業職)
・「男性の場合、都会に住む人の方が健康で平均寿命が長いらしいので」(33歳/その他/その他)

田舎に住みたい

■田舎暮らし希望
・「けん騒から離れてのんびり暮らしたいから」(27歳/運輸・倉庫/事務系専門職)
・「お金が掛からずのんびりと」(27歳/建設・土木/技術職)
・「時間の流れもスローでのんびりと自然の中で暮らしたいから」(32歳/学校・教育関連/専門職)
・「田舎で農業をしたいから」(27歳/不動産/その他)
・「老後は体力的に都会向きじゃないと思う」(50歳以上/情報・IT/経営・コンサルタント系)

■都会にはウンザリ
・「ゴミゴミした騒がしさが嫌い」(26歳/小売店/販売職・サービス系)
・「せせこましいのは落ち着かない」(28歳/建設・土木/技術職)
・「空気が悪いし治安も悪いから、うるさいし明るすぎるから」(30歳/食品・飲料/技術職)
・「人が多すぎるとそれだけで疲れる」(47歳/医療・福祉/専門職)
・「ストレスを少なくしたい」(28歳/生保・損保/営業職)

■田舎に骨を埋める
・「今住んでるところは相当田舎なので、ここで死ぬまで暮らしたい」(40歳/自動車関連/技術職)
・「自分の田舎へ帰りたい」(45歳/医療・福祉/専門職)
・「出身が田舎のためそこで老後を過ごしたい」(22歳/その他/その他)

■これさえあれば大丈夫
・「ネットと図書館があれば満足なので」(28歳/情報・IT/クリエイティブ職)
・「のんびり田舎でもネットもあるし携帯もあるから」(48歳/その他/販売職・サービス系)
・「程良く発展していれば不便ではない」(38歳/その他/その他)

■総評
男性編アンケートでは、老後に「都会に住みたい」派と「田舎に住みたい」派はほぼ半々となった。女性編は「都会」派が65%以上を占めていたことと比較すると、男性の方が、都会を離れた"隠とん"生活への憧れが強いことが分かった。

「都会」派は、女性編と同様に、病院やお店、交通機関、公共サービスやインフラなどが整備されているという利便性を理由に挙げる人が多かった。また、過疎化が進む不便な田舎に住むのは現実的ではない、と考える人もいた。都会の方がほどよく人間関係が希薄で過ごしやすい、と考える男性たちは、田舎風の密なコミュニケーションを敬遠しているようだ。

対して、「田舎」派の人たちは、都会のゴミゴミした喧噪や人ごみ、時間に追われる生活に疲れており、老後までストレスを抱えたくない、という理由から田舎暮らしを希望していた。故郷が田舎だという人は、今は仕事があるから我慢するが、老後は戻ってゆったりと自然に囲まれた生活をしたいと考えているよう。日々、都会で心身をすり減らしているからこそ、スローライフに憧れる男性たちも多いのだ。

「ネットと携帯さえあれば、田舎でも特に問題ない」という声も幾つか見られたが、これはいかにも合理的な男性らしい意見だ。確かに、現代社会では、田舎の自給自足暮らしのタネや苗をネット注文する、なんてのが現実なのかも。田舎=不便、という思い込みを捨てれば、もっともっと田舎暮らしを希望する人も多くなる!?

調査時期:2013年8月20日~2013年8月27日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:男性325名
調査方法:インターネットログイン式アンケート