「長生き企業ランキング」上位5社

与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスターは、国内の上場会社3,529社を対象に、第1回「長生き企業ランキング」調査を実施。企業が事業を開始した時期を表す「創業年」に基づき算出した「創業年数」を比較した。

長生き企業1位は創業427年の「松井建設」に

1位は創業427年の「松井建設」。次いで、2位「住友金属鉱山」(創業423年)、3位「養命酒製造」(同411年)、4位「丸栄」(同398年)、5位「小津産業」(同360年)となった。業種としては、建築系業種5社(松井建設、岡谷鋼機、住友林業、山大、清水建設)、医薬品系業種4社(大木、田辺三菱製薬、小野薬品工業、武田薬品工業)で、トップ20のうち半数近くを占めている。

1位となった松井建設は天正14年(1586年)創業、築地本願寺本堂や瑞鳳殿本殿、東京国際展示場(東京ビッグサイト)の管理会議棟などの実績を誇っている。

上場会社3,529社の平均業歴は「64.2年」

今回の集計の結果、上場会社には創業100年を超えている「老舗企業」が466社存在することが判明。老舗企業が日本経済の維持・発展に大きく寄与していることがうかがえる一方で、非上場ながらも上場会社と同等の歴史と事業遂行力を有する企業も多数存在した。

また、上場会社3,529社の平均業歴は64.2年。対して、2013年1月~7月に上場した企業24社の平均業歴は36.7年で、企業の平均寿命が20~30年といわれる中で、上場を達成する企業は寿命の観点から見ても優秀であることが分かる。

創業の古さに比して、法人化や上場時期は早くない

「長生き企業ランキング」設立年・上場年比較

ランキング上位企業に対して、法人化した時期を表す「設立年」及び株式公開を行った時期を表す「上場年」を比較したところ、創業の古さに比して法人化は必ずしも早くなく、上場時期に関しても同様の傾向がみられることが判明した。

「長生き企業ランキング」設立年数ランキング

一方で、設立年数を基に集計したところ、設立から120年を超える企業が並ぶトップ20社のうち大半が、証券取引が開始された1949年に上場していることが判明。「古くから事業を営み歴史を重んじてきた企業」と、「いち早く会社としての体制を整え、市場に身を投じて事業拡大を図ってきた企業」という点での特徴がそれぞれに見られる結果となった。

長生き企業ランキングトップ20

1位「松井建設」(427年)
2位「住友金属鉱山」(423年)
3位「養命酒製造」(411年)
4位「丸栄」(398年)
5位「小津産業」(360年)
6位「大木」(355年)
7位「マミーマート」(348年)
8位「ユアサ商事」(347年)
9位「岡谷鋼機」(344年)
10位「三井不動産」「三越伊勢丹ホールディングス」(340年)
12位「田辺三菱製薬」(335年)
13位「住友林業」(322年)
14位「山大」(297年)
15位「小野薬品工業」(296年)
16位「アサヒ衛陶」(278年)
17位「タキヒョー」(262年)
18位「武田薬品工業」(232年)
19位「清水建設」「テクノアソシエ」(209年)