JR東海は18日、20年に一度の神事である伊勢神宮の第62回式年遷宮に向けた取組みについて発表した。10~11月には、キハ85系による臨時急行「いせ」が運行される。

臨時急行「いせ」にはキハ85系が使用される(写真は特急「南紀」)

同社は式年遷宮に向け、これまでキャンペーンの展開とともに輸送力の強化も図っていたという。2011年3月ダイヤ改正で、快速「みえ」はすべて4両編成となり、今年3月のダイヤ改正でも、昼間時間帯の快速「みえ」の名古屋駅発車時刻を見直し、東京発「のぞみ」からの乗換えがスムーズになった。

式年遷宮のクライマックスとなる「遷御の儀」(10月2・5日)を間近に控え、同社は夏から秋にかけても臨時列車を運行するとしている。

臨時急行「いせ」は、10月1日から11月30日までの毎日、名古屋~伊勢市間(伊勢鉄道線経由)で1日1往復(名古屋駅8時51分発、伊勢市駅15時38分発)運行される予定。途中、桑名駅、四日市駅、津駅、松阪駅、多気駅に停車する。特急「南紀」などにも使用されるキハ85系による4両編成で、全車指定席。専用のヘッドマークも用意される。乗車する際は乗車券のほか、急行券や指定席券などが必要で、乗車日の1カ月前から全国のJRのおもな駅で発売される。

また、11月までの土休日を中心に、キハ75形4両編成による臨時の快速「みえ」も運行されている。名古屋駅を8時51分に発車する「みえ93号」は全車指定席での運行となる。

なお、臨時急行「いせ」や快速「みえ」を利用できる伊勢志摩方面の旅行商品も発売される予定。ジェイアール東海ツアーズ「せんぐう旅博」(8月下旬頃発売予定)をはじめ、ジェイティービー「フリープラン 伊勢志摩・東海・南紀」、日本旅行「赤い風船 宿コレクション伊勢・南紀」などが用意されるとのこと。