「第2回 日本HRチャレンジ大賞」の授与式を実施

日本HRチャレンジ大賞実行委員会はこのほど、「第2回 日本HRチャレンジ大賞」の受賞企業を決定した。

大賞は、ワークスアプリケーションズ

同賞は、人材領域で優れた新しい取り組みを積極的に行っている企業を表彰するもの。採用、人材育成、キャリア開発、人事制度、労務管理、人材マネジメントなど人材領域において、原則として過去3年以内に開始されている新しい取り組みであることが、応募条件となる。

大賞・イノベーション賞・部門賞(採用部門優秀賞、人材育成部門優秀賞、人材マネジメント部門優秀賞)・ベンダー部門優秀賞・奨励賞の各賞を設け、ただちに目覚ましい実績・成果が出ていなくても、チャレンジの度合いをより重視するという。

今回、大賞に輝いたのは、ワークスアプリケーションズの「カムバック・パス」「ワークスミルククラブ」。経営および従業員利益に貢献する、総合的に優れた取り組みであり、一つのモデルとなるものとして認められた。

「カムバック・パス」は、退職後3年以内であれば原則として退職前と同一待遇での再入社を選考なしで認める制度で、これまでに20名が復帰を果たしている。「ワークスミルククラブ」は、社員の手により構築・導入された同社独自の育児休暇制度で、時短勤務、復帰ボーナス、子どもの傷病時の特別休暇、託児所費用補助などのほか、休暇中も各種の施策により会社との接点を創出することで、制度取得者はその100%が職場復帰を果たしたそうだ。

スタートトゥデイは、9時から15時まで働く「ろくじろう」制度が評価された

イノベーション賞は、ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイ「ろくじろう(6時間労働制)」が受賞。同社では、2012年5月より、1日の労働時間を9時から15時までの6時間(昼休憩なし)とする制度を導入し、仕事以外の時間を家族やスタッフ同士の交流、勉強や趣味の時間にあてられるようにしている。終業後を有意義に過ごすことでインプットしたものを業務にも還元しているそう。結果的に月平均残業時間は前年比60%削減、労働生産性は前年比25%向上など、具体的な数値としても成果が表れているという。

人材マネジメント部門優秀賞は、次代を担う若手人財の早期育成と自律の促進につながる優れた取り組みとして、アイエスエフネット「管理職公募・推薦制」が、人材育成部門優秀賞には、社員ひとりひとりが自ら考え、行動する自律型組織作りを推進する優れた取り組みとしてユニ・チャーム「自律型組織作りへの取り組み」がそれぞれ選ばれた。その他、受賞結果はHRプロWebページにて確認できる。