内々定保有学生の活動量は、すべての項目で文系が理系を上回る

マイナビはこのほど、2014年卒業予定の学生を対象とした「2014年卒マイナビ学生就職モニター調査 6月の活動状況」の結果を発表した。

同調査は6月24日~28日、2014年卒業予定の全国の大学4年生および院2年生を対象に、Web上のアンケートフォームより入力するかたちで実施。回答数は1,187名(文系男子249名、理系男子385名、文系女子246名、理系女子307名)だった。

なお、「マイナビ学生就職モニター調査」の2014年卒学生を対象としたモニター調査は、今回が7回目の発表となる。

入社意思の決定は、理系学生の方が早い傾向に

内々定保有学生の6月までの活動状況を文理別に聞いたところ、各フェーズでの活動量は、すべての項目で文系が理系を上回る結果となった。「エントリー社数」は、文系が82.3社、理系が50.1社と30社以上の差が出た。

また、入社意思を固めた時期は、理系が「4月上旬」(16.4%)をピークに徐々に割合が下がっていくのに対して、文系は「4月下旬」(18.2%)をピークに、それ以後、「5月下旬」以外のすべての時期で理系の割合を上回っている。理系学生の方が早目に入社意思を固める傾向にあるようだ。

内々定保有・活動継続学生と未内定学生、「こだわる」ポイントに顕著な差が

これまでの活動量は、すべてのフェーズで内々定保有・活動継続学生が未内定学生を上回った。エントリー社数は、未内定学生が66.8社に対して、内々定保有・活動継続学生が82.6社と、15.8社上回った。

これまでの活動量は、内々定保有・活動継続学生が未内定学生を上回る

また、"今後の活動において「こだわる」ポイント"については、活動継続中の内々定保有学生と未内定学生を比較すると、未内定学生は、「勤務地」が7.2pt高い28.1%、「職場環境(オフィス・立地・労働時間等)」が5.7pt高い18.5%となった。一方で、活動継続の内々定保有学生は、「給与・待遇」が10.4pt高い30.6%となっており、同社は「より良い雇用条件を求めている様子がうかがえる」としている。

内々定保有・活動継続学生と未内定学生、「こだわる」ポイントに顕著な差が

地域限定総合職の転勤の許容範囲は、「同じ都道府県内」までが過半数に

ワーク・ライフ・バランスへの関心の高まりなどを背景に、話題に挙がる機会が増えてきた地域限定総合職について、地域限定総合職として就職する場合を想定した待遇の許容範囲について聞いてみると、総合職との賃金格差の許容範囲では、「10,000~19,999円」とする回答が25.9%ともっとも多かった。内々定の有無別に聞くと、未内定学生では内々定保有学生より3.1pt高い21.1%が「いくらでも特に気にならない」と回答したという。

総合職との賃金格差の許容範囲は、「10,000~19,999円」が最多に

また特定地域内での転勤の許容範囲については、「同じ都道府県内」までが全体で57.7%(同じ市区内:14.8%+同じ都道府県内:42.9%)と過半数を占めた。「同じ地域内(関東、北陸など)」と回答した割合では、「関西エリア」が13.3%と、他のエリアに比べて高い割合を示した。

転勤の許容範囲、「同じ都道府県内」までが57.7%に

その他、調査結果の詳細は採用サポネットで公開している。