日本造形大賞の審査発表会

小豆島ヘルシーランドは7月1日に、「第1回 妖怪造形大賞」の審査発表会を開催した。応募総数239点の中から、大阪府の石橋エイジさん・マキコさん共作の作品「土魂(つちだまさん)」が、最優秀賞に選ばれた。

最優秀の妖怪は、跳ねたり鼻を鳴らしたり

同イベントは、「全国からユニークな妖怪造形を集め、小豆島をどんどん楽しく元気にしよう」という目的で開始したもの。TV番組「開運!なんでも鑑定団」でもおなじみの北原照久先生を審査委員長に迎え、3歳~82歳まで幅広い層から集まった応募作品を審査した。

最優秀作品賞となったのは、石橋エイジさん・石橋マキコさん作の「土魂(つちだまさん)」。土魂さんは、カエルのように跳(は)ね、鼻をペッタペッタと鳴らし夜ごと現れる妖怪。その土地ごとに培(つちか)われた念が魂となり、福を呼ぶ妖怪か、災いを呼ぶ妖怪が生まれてくるかは、人々の行いによって決まるのだという。

最優秀作品賞の石橋エイジさん・石橋マキコさん作の「土魂(つちだまさん)」

優秀作品賞は、東京都の手代木チカさん作の「ごせんぼう」。この作品はすべてガラスでできている。作者は「『ごぜんぼう』は川にいる妖怪だが、カッパとは違い水かきがない。水かきはないが、水マントで泳いだり、化けることもできる」とコメントしている。

優秀作品賞は、東京都の手代木チカさん作の「ごせんぼう」

その他、審査委員長・北原照久賞は、東京都のPortmanさん作の「茶釜狸」、海洋堂・宮脇社長賞は、東京都の宮内淳一さん作「ごきげん妖怪 上機嫌鬼」、漫画家の美内すずえ賞は、埼玉県の梅沢かつみさん作「そらみみ」が受賞した。

今回、集まった作品について、審査委員長の北原照久先生は「クオリティの高いすばらしい作品の数々で大変驚いた。世界一妖怪の集まる町になっていったら、本当に面白いと思う」と語った。

なお、これらの入賞作品を始め、すべての応募作品は、小豆島の「モノノケ堂」に展示されている。2F展示ギャラリーの入館料は300円。