経済産業省は10日、2013年5月の第3次産業活動指数(2005年=100、季節調整値)を発表した。それによると、5月の第3次産業活動指数(総合)は前月比1.2%上昇の100.8となり、2カ月ぶりにプラスとなった。前年同月比では4.2%上昇した。
第3次産業活動指数は、第3次産業に属する業種の生産活動を総合的に捉えることを目的としたもので、個別業種のサービスの生産活動を表す指数系列を、基準年の産業連関表による付加価値額をウェイトにして加重平均により算出している。第3次産業の各活動を統一的尺度で見ることが可能で、サービス部門の活動動向を確認することができる。
業種別の前月比を見ると、全13業種のうち、12業種が上昇、1業種が低下。上昇率が最も高かったのは「学術研究、専門・技術サービス業」で、土木・建築サービス業を中心に前月比3.6%上昇した。以下、「金融業、保険業」と「生活関連サービス業、娯楽業」が同率の2.7%、「情報通信業」が同1.6%増、「宿泊業、飲食サービス業」が同1.5%増、「電気・ガス・熱供給・水道業」が同0.9%増などと続いた。
一方、低下した業種は「その他サービス業(公務等除く)」のみで、自動車整備業などを主に前月比で1.5%低下した。
前年同月比で見た場合、全13業種中、7業種が上昇、6業種が低下。上昇率が最も高かったのは「金融業、保険業」で、生命保険業等、金融商品取引業等を中心に前年同月比で12.6%上昇した。以下、「学術研究、専門・技術サービス業」が同3.8%増、「医療、福祉」が同2.9%増、「宿泊業、飲食サービス業」が同2.5%増などと続いた。
それに対して、下落率が最も大きかったのは「その他サービス業」で前年同月比1.9%の減少。次いで、「卸売業、小売業」が同1.7%減、「学習支援業」が同1.4%減などとなった。