本田技研工業は9日、埼玉県大里郡寄居町に建設を進めてきた四輪完成車工場である埼玉製作所寄居工場での生産を同日に開始したと発表した。敷地面積は約95万m2(緑地28万m2を含む)で、従業員数は約2,000名。

埼玉製作所寄居工場 外観

埼玉製作所寄居工場 鳥瞰写真

このたび完成した寄居工場は、「最も環境負荷の小さい製品を最も環境負荷の小さい工場で作り出す」ことをコンセプトに、同社の最先端の生産技術と高効率な生産体質の構築によって世界トップクラスの省エネルギーを実現。塗装工程にショートプロセス高機能塗装技術を採用するなど、先進的で高効率な生産ラインになっているとのこと。

同工場では、ミニバン「フリード」や、9月に発売を予定している新型「フィット」の生産を行う予定で、生産能力は年間25万台を計画している。埼玉製作所は同工場の稼働に伴い、エンジン生産を行う小川工場、多機種混流生産に対応した狭山工場と合わせた3拠点での運営体制が整っている。