セーフティネットは1日、精神科医によるスカイプを使った面接を取り入れたメンタルヘルスサービス「メンタルウェルネス面接指導サービス」を開始した。

同サービスは、セーフティネットと提携する精神科医が企業内のメンタル不調者とスカイプで面接し、不調者の状況を企業へ報告するというもの。精神科医は産業医としての立場から、企業に不調者の現状と就労可否を伝えるとともに、復職後の対応などの助言や意見も行う。企業は不調者の病状を正確に知ることができるため、適切な対応策の検討・実施に役立てることが可能という。

面接時間は50分程度。料金は1人1回5万円(税抜)、「なんでも相談」サービス利用会員企業は4万円(同)。

「メンタルウェルネス面接指導サービス」イメージ

同社によると、近年、企業内における精神的疾患の発症率は全社員数の2~3%程度を占め、また再発率は非常に高く、初発の場合1年以内に約半数が再発し、回を重ねるごとにその確率は高まるといわれている。しかし、企業内産業医は内科医が多く、専門的なアドバイスができないこともあり、社外の精神科で受診した後のフォローが適切かどうかわからないという声が企業から寄せられているという。同社は、このような企業からの声に応えるため、今回のサービス開発に至ったという。

今後は、精神科を専門とする産業医を配置していない企業を対象に、初年度30社、次年度100社への導入を目指すとしている。