「直近1年以内の映画館での映画鑑賞率」(単一回答)

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションが運営するインターネットアンケートサービス「gooリサーチ」はこのほど、「映画館での映画鑑賞」に関する調査結果を公表した。同調査は、全国の10代から70代の男女を対象に、5月23日から29日にかけて非公開型インターネットアンケートで実施し、3,189名の有効回答を得た。

昨年、日本の映画興行収入は、対前年比で増収となったが、実態は洋画の大幅減収を、邦画の興行収入が補った格好であったという。同調査は、洋画の低迷が顕著になる中、その背景を探ることを目的に、昨年同時期に実施したアンケート調査の2回目として実施したという。

映画館鑑賞は昨年よりやや低下

直近1年以内に映画館で映画鑑賞をした人は、全体の43.0%で、前回調査よりも約2ポイント低下した。

映画館で観た映画本数をみると、「1本」が26.9%、「2~4本」が45.0%、「5~11本」が22.1%、「12本以上」のヘビーユーザーは6.0%で、いずれの結果も前回調査から大きな変化はなかった。性年代別にみると、男性10代は、「1本」のみ鑑賞者が半数近く(45.4%)におよび、10代女性は、「2~4本」の鑑賞者が56.7%で他性年代と比べて最も多い結果となった。

「性年代別 直近1年以内の映画館で観た映画本数」(単一回答)

観に行く映画を決めるのは公開後

観に行った映画は、どの時期に観ることを決めたのか。最も多かったケースについて聞いてみると、全体で「公開後1か月以内」が最も多く32.0%、次いで「公開後の1週間以内」が19.3%で多くなった。公開前は41.2%、公開後は58.8%で、公開後に観に行くことを決める人のほうが多い結果となった。

「観に行くことを決めた時期」(複数回答)

タイトル選びの背景にあるのは"予告編・CMの影響力"

観に行ったタイトルを選んだ理由を聞いてみると、「予告編・CMを観て、興味を持ったから」が突出して多く、57.7%であった。タイトル選びにおいて、予告編・CMから得られた情報に、どれだけ興味がもてるかが大きなポイントになっていることがうかがえた。

「その映画(タイトル)を観に行った理由」(複数回答)

2タイトルの大ヒット、洋画復興の兆しとなるか

今年に入り、2つの洋画「レ・ミゼラブル」と「テッド」の大ヒットが映画界の大きな話題となった。映画館鑑賞者のうち、「レ・ミゼラブル」を観た人は19.7%、「テッド」を観た人は7.9%だった。性年代別では、「レ・ミゼラブル」は男女ともに50代以上の鑑賞率が高くなった。その一方で「テッド」は女性10代の鑑賞率が最も高いことがわかった。

「性年代別 映画鑑賞者での"レ・ミゼラブル" "テッド"鑑賞率」

2つのタイトルについて、その映画を選んだ理由をみると、いずれも「予告編・CMを観て興味を持ったから」が最も多いが、「テッド」についてはとりわけ多く、75.0%であった。

「"レ・ミゼラブル" "テッド"を観た理由」(単一回答)

同調査では、このほかに「3D、4D映画に関して」、「映画を観る前にインターネット上で接触した情報に関して」、「今年のサマーシーズンに観たい映画に関して」などの調査も実施している。詳細は、同サービスのWEBサイトで閲覧することができる。