東京都は10日、2013年年度新規事業として「グローバルニッチトップ助成事業」を立ち上げ、世界規模での事業展開が期待できる技術などを持つ中小企業などを募集すると発表した。
同事業では、世界規模での事業展開が期待できる技術や製品を有する中小企業などに対し、知的財産権の所得などに必要な費用を助成し、知財戦略の策定から実施までの支援を、3カ年にわたって行う。実施機関は、東京都中小企業振興公社 東京都知的財産総合センター。
助成対象は、都内に主要事務所を備える中小企業などのうち、東京都または東京都中小企業振興公社が実施する既存事業で、技術や製品が優れたものであると認められ、表彰・助成・支援を受けていること、前述の技術や製品に係る特許権が、国内外のいずれかで既に権利化されていること、世界規模(概ね3カ国、地域以上)での事業展開の計画があり、その計画に基づき、海外での知財の権利取得・維持等を推進しようとしている事業者となっている。
7月~8月に申請を受け付け、8月~10月に審査および調査を実施した後、11月に助成対象を決定する。
助成期間は2013年4月1日~2015年12月31日。助成件数は3件程度。助成限度額は3カ年で1,000万円。なお、助成率は助成対象となる経費の合計額に対し、2分の1以内と規定されている。助成対象経費は、外国での該当製品・技術などに関する権利取得・維持に関する費用(周辺・改良技術等に関するものを含む)、知財トラブル費用(訴訟に要する費用は対象外)、先行調査費用(特許・商標・意匠・実用新案など)。
都は、同事業の説明会を6月25日・28日に多摩と秋葉原にて開催する。多摩会場は25日15:00から、場所は東京都中小企業振興公社多摩支社2階大会議室(昭島市)、秋葉原会場は28日10:00から、場所は東京都秋葉原庁舎3階第1会議室(千代田区)。事前予約制で、定員は先着60名、料金は無料。申し込みは東京都知的財産総合センターWebサイトまで。