三菱自動車では、家庭を持つ女性ドライバーのカーライフの実態と車への要望について、20代~50代の主婦および子供を持つ女性およそ5,000人を対象にウェブアンケート調査を実施した。今回の調査では、消費者行動分析に精通する朝日大学マーケティング研究所所長・中畑千弘教授に監修およびコメントを依頼。また、主婦の生活事情に詳しい消費生活アドバイザー・和田由貴氏からの調査結果に関するコメントもあわせて紹介されている。

今回「主婦ドライバー5,000人実態調査2013」として行われた調査は、2013年5月10日(金)~20日(月)の期間に、20代~50代の運転をする主婦および子供のいる女性を対象に行われたインターネット調査(一部個別アンケートによる)で、回答人数は5,264人となっている。

子どものいる女性ドライバーは週に4.3日運転

まず「1週間の利用日数」を尋ねたところ、女性ドライバーの4人に1人(25.5%)が毎日運転しており、車での移動が日常生活になっていることが明らかになった。また、子供のいる女性ドライバーの運転日数が週に4.3日であるのに対し、子供のいない女性ドライバーは週に3.5日。子供の有無によって運転日数に約1.2倍もの差がみられた。

女性ドライバーの主な運転用途は「買い物」(90.9%)がもっとも多く、「子供の送迎」(43.2%)、「外食」(42.2%)、「通勤」(39.3%)と続いている。また、よく運転する時間帯は「9時~12時」、「15~18時」、「6~9時」の順となっており、自分の通勤のほか、子供の送迎で通園・通学に加えて、習い事や病院、その合間に買い物など、家事に仕事にと、忙しく日々を過ごす主婦の日常がうかがえる。

家事や家族のためだけでなく、自分の趣味や友人との交流にも車を利用

この結果について中畑千弘教授は、「たいていの主婦は、毎日、自分の仕事に、家事に、子育てにと大忙しです。妻として夫を最寄り駅まで送り、母として子供を習い事に連れて行き、娘として親を病院に送迎し、買い物や掃除、洗濯などの家事もこなし、自分の趣味や友人との交流も楽しんでいます」とコメントしている。

半数以上の主婦が運転が好き! 運転中は一人になれる貴重な時間?

家庭を持つ女性ドライバーに運転の楽しみを尋ねたところ、「好きな音楽が聴ける」(46.3%)、「遠くへ行ける」(32.5%)、「一人きりになれる」(29.5%)という回答が多く、その一方で「家族とのコミュニケーションが図れる」(31.5%)という声もみられた。

「一人で運転して出かけたくなる時は?」との問いには、「家庭や日常生活を忘れたい時」(29.2%)、「夫と喧嘩した時、会いたくない時」(22.2%)、「ストレスを発散したい時」(22.1%)という答えが多く、「一人で泣きたいときは車の中しかできない」、「気分転換したい時」などの声もみられるなど、日常生活のストレスに対する捌け口を運転に求めている様子も見受けられる。

車がプライベートな空間になっていることがわかる

この結果について中畑千弘教授は、「自家用車は主婦にとって単なる移動手段ではなく、様々な日常生活のシーンを切り替えていくものでもあります。ある時は、音楽を聴いてリラックスして次の生活シーンに切り替える。ある時は、他人に邪魔されずに家族だけのプライベートを過ごす。そして、ある時は、一人になって、ほっとする。このように暮らしに密着した自家用車には、気分転換など、多くの意味で生活の支えとなっています」とコメント。一方、消費生活アドバイザーの和田由貴氏は、「主婦にも家族から離れて一人になりたい時があります。家庭の中では自分だけのスペースは限られますし、外の空気を吸いたいと思いますから、『約3割の人が一人になるため運転する』という調査結果には納得です。車の中で大声で歌いながら運転するだけでもストレス発散になります。中には運転したいためにわざわざ遠くのスーパーまで買い物に行く人もいます」と解説している。

なお、家庭を持つ女性ドライバーの6割近くが「運転が好き」であり、4人に1人が「夫より運転が上手もしくは同じくらい」と思っているなど、普段から運転している女性は、自分の運転に自信を持ち、運転を楽しんでいるようである。

運転が大好きと答えた主婦が約1割。「好き」「どちらかというと好き」をあわせるとおよそ6割に達する

運転中の三大ストレスは「周囲のドライバー」「陽射し」「家族の口出し」

主婦にとっては紫外線も大きなストレス

運転中に感じるストレスとしてもっとも多かったのが「乱暴なドライバー」(66.3%)。「前を走る遅い車」(47.9%)が3位になるなど、周囲の車がストレスの大きな原因になっていることがわかる。また「陽射しのまぶしさ」(60.8%)が2位、「紫外線」(41.9%)が4位になるなど、「陽射し」へのストレスもかなり大きそうだ。その一方で、「夫の口出し」(18.5%)、「子供の騒ぎ声・泣き声」(17.0%)といった同乗する家族もストレスの原因として浮かび上がっており、「家族の『大丈夫?』『危ない!』などの言葉がうっとおしい」、「黙って乗っててほしい」というリアルな声もみられた。

なお、家庭を持つ女性ドライバーの93.0%が「紫外線が気になる」と答えており、8割以上が対策を実施。おもな対策は「日焼け止めクリーム・化粧品」(66.3%)、「手袋・アームカバー」(51.7%)、「サングラス」(27.8%)となっている。

「女性の心理として、紫外線は目に見えないものなので不安な気持ちがあると思います。UVカットの窓ガラス、日焼け止め、手袋など、重ねていくつも対策をすることで安心できるのでしょうね。紫外線の影響は、若いうちはさほどでもないけれど歳を取るにつれ、とても気になるようになります」(和田由貴氏)。

約8割が車自体に悩み!? 主婦が気になるの掃除と空気

家庭を持つ女性ドライバーに車へのこだわりを尋ねたところ、「デザイン・外観」(31.7%)、「燃費」(29.6%)、「色」(27.4%)という回答が多く、ほかにもバックモニターがついていること、車内の広さ、スライドドアなど、運転のしやすさや子供を乗せる際の利便性にこだわりがみられる。

3人に2人の主婦が車に関して何らかのこだわりをもっている

その一方で、家庭を持つ女性ドライバーに車に関する悩み・気になることを尋ねたところ、悩みは「車体の掃除」(47.7%)がトップ。次いで「車内の掃除」(47.6%)となった。さらに車内で気になることは「ニオイ」(39.2%)、「ホコリ」(28.9%)、「食べこぼし・飲みこぼしによる汚れ」(28.8%)、「空気の汚れ」(25.2%)が上位を占めた。

車に関する悩みは「掃除」がもっと多い

今回の調査結果より中畑千弘教授は「まずは、女性ドライバーの生活実態を把握し、実際の車の利用シーンをつぶさに調査、観察することは、ものづくりの基本であり、そうした取り組みこそが利用者の支持を獲得することにもなります」と総括している。