映画『100回泣くこと』の完成披露試写会が15日、都内で行なわれ、キャストの関ジャニ∞・大倉忠義、桐谷美玲、ともさかりえ、大杉漣と廣木隆一監督が出席した。
6月22日から全国で公開される映画『100回泣くこと』は、中村航の同名小説(小学館刊)を映画『きいろいゾウ』などを手掛けた廣木監督が実写化したラブストーリー。バイク事故で記憶喪失になった藤井(大倉)は、事故から4年後に出会った佳美(桐谷)に強く惹かれてプロポーズする。実は藤井の元恋人だった佳美は、その真実を告げずに「1年間結婚の練習をしよう」と一緒に暮らし始めるが、佳美は次第に病魔に蝕まれていく――というストーリーで、主題歌『涙の答え』を関ジャニ∞が務めている。
ファンの黄色い歓声に迎えられた大倉は、「当たり前の日常が愛おしくなって、周りの人に感謝する感情が芽生えた。みなさんも感じてくれればうれしい」とあいさつし、ヒロインの桐谷は「悲しい事もあるけど、観終わった後に明るいものを感じて頂ければ」と笑顔でアピール。同作で大倉と初共演した桐谷は、「マイペースでクールな方な印象だった」と話しつつ、「実際は、ディズニーランドに男だけで被り物をして行くって聞いて意外でした」と暴露して観客は大爆笑。イベントでは、16日に28歳の誕生日を迎える大倉に、100個のケーキで作ったバースデーケーキが贈られ、大倉は「お金をかけてくれて、ありがとうございます」とろうそくを吹き消してニンマリ。桐谷からも「泣く映画が好きって言ってたから、100回泣いてください」と100枚のハンカチで作った花束を手渡され、「この映画がヒットしたら28歳はもう何でもいいかな。頑張ります」と照れ笑いを浮かべた。
映画単独初主演の大倉は、オファーがあった時の心境を「切ない純愛のラブストーリーが大好きなので、素直にうれしかった。結構、女子力高めかもしれない」と打ち明け、「100回も泣くの!?って思ったけど、100回も無くて良かった~」と笑わせる場面も。一方の桐谷は「佳美は藤井のことを4年間想い続けてきたから、感情の振り幅がたくさんあった。馴れるまで大変でした」と明かすと、佳美の親友・夏子を演じたともさかは、「佳美ちゃんの気持ちも分かるから応援したい気持ちと、『バカじゃねーの!』っていう気持ちに挟まれてました」と撮影を振り返った。また、佳美の父親を演じた大杉が「大倉さんは最初に会った時から藤井だった。桐谷さんもふと見たら本当に痩せられてて。2人が体当たりで演じてたので、良い緊張感を持った現場でした」と絶賛すると、桐谷は「お父さんの優しい目で見守っててくれて、うれしかったし安心してました」と大杉に笑顔を向けた。