JR西日本はこのほど、2015年春の北陸新幹線開業に向けて富山駅の高架下開発を行うと発表した。新幹線富山駅の工事や駅前広場の整備が進み、新幹線開業時に路面電車が延伸されるなど、開業を迎える体制が整いつつあることから、駅構内と新幹線高架下に店舗開発を行い、新幹線利用者や周辺住民の利便性向上を図る。

富山駅の旧駅舎(2007年撮影)

約3,600平方メートルの開発エリアを3つに分け、新幹線富山駅に隣接したAエリア(約2,500平方メートル)では富山ターミナルビルが、駅構内のBエリアと西口広場に隣接したCエリア(計1,100平方メートル)ではジェイアールサービスネット金沢がそれぞれ開発を担当。具体的な開発計画は各社が今後検討を進めるが、観光やビジネス利用者に向けては土産物や飲食店などを、日常的に駅を利用する地域住民向けには、カフェ、ベーカリー、コンビニエンスストア、スイーツなどの店舗を導入していく予定だ。

これに合わせて、富山駅前のショッピングセンター「マリエとやま」も、「働く女性に充実したライフスタイルを提案する」をコンセプトに改装を実施する。開業予定は、高架下施設・「マリエとやま」ともに、北陸新幹線開業と同じ2015年春としている。