りそなグループの埼玉りそな銀行は25日、地域社会への貢献を目的として、2007年8月以降16拠点に設置してきた「AED(自動体外式除細動器)」を、支店や出張所など全拠点に設置を拡大すると発表した。
今後順次設置を行い、8月には全拠点への設置が完了する。
AEDとは、心臓が痙攣し血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になった場合に、心臓に対して電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器。同社は、来店した顧客の突然の「心停止」に備え、迅速に救命活動を行うことができるようAEDを設置している。
AEDは、医療従事者でない一般市民が使用できるようになった2004年7月以降、救命医療機器として公的施設を中心に導入が進められている。埼玉県内でも、埼玉県・さいたま市・川口市をはじめ各市町村等が各種施設へ設置しており、AEDによる電気ショックにより救命された事例もあるという。
設置場所は、既に設置済の16拠点を含む114拠点。このたびの設置拡大にあたり、設置拠点の社員を対象に、基本的な心肺蘇生法やAEDの使用方法等の講習を実施していくという。
同社は、このたびの取り組みのほか、全社員を対象とした「認知症サポーター」養成への取り組みや高齢の顧客などに優先して利用してもらえる「優先ATM」、「優先シート」の導入、「簡易筆談器」、「無線式振動呼出器」の全拠点設置などを実施している。今後も地域に密着した社会貢献活動を行っていくとしている。