近畿日本鉄道は5月20日から7月19日までの約2カ月間、奈良線と南大阪線・吉野線の一部特急の特急料金を約2割引とする企画「近鉄特急オフタイム割引」を実施する。
奈良線においては、大阪難波駅を午前に出発する近鉄奈良行特急列車と、近鉄奈良駅を午後に出発する大阪難波行特急列車が対象に。南大阪線・吉野線において対象となるのは、大阪阿部野橋駅を午前に出発し、橿原神宮前・吉野方面へ向かう特急列車と、吉野駅を午後に出発する大阪阿部野橋行特急列車。対象の特急列車に乗車するすべての利用者に390円の割引料金(通常500円)を適用する。小児の割引料金は200円(通常250円)。
ただし、南大阪線・吉野線特急は期間中の平日のみ適用となる。また、「近鉄特急オフタイム割引」の対象列車に乗車する場合でも、列車内で特急券を購入した場合は通常料金に。同割引の対象列車を乗り継いで利用する場合は、規定の特急料金が適用されるとのこと。
今回の割引は、近鉄がこのほど構築した特急システムを活用したもの。同社では鉄道事業の主要施策のひとつとして、時間帯別、列車別、エリア別など、きめ細かい特急料金の設定が可能となるシステムの構築に取り組んできた。これにより、特急座席に比較的余裕のある奈良線と南大阪線・吉野線の一部特急での割引が可能になったとしている。