福岡市はこのほど、地下鉄七隈線延伸区間の天神南~博多間について、国土交通省の工事施工認可を取得したと発表した。着工に必要な予算はすでに今年度の暫定予算で確保されており、設計や道路の占用許可などの諸手続きを進め、今年度中の着工をめざす。
延伸区間の建設キロは約1.4km(営業キロ約1.6km)で、建設費は約450億円。今回認可を受けた申請書には、工事の起点・終点、トンネルなどの構造形式や施設規模などが記載され、それらの内容が申請通り認可された。
工事の起点は福岡市中央区春吉3丁目付近、終点は博多区博多駅中央街。工事区間の多くでシールド工法を用いるが、中間駅では地面を上から直接掘り下げる開削工法が、博多駅近くではナトム工法がそれぞれ用いられる。博多駅駅部では、既設構造物の下を掘削して新たに構造物を作るアンダーピニング工法が用いられる。
今回の工事施行認可は、先行して工事を行う土木構造物などに関する施設についてのもので、6月までには残りの電気施設などに関する工事施行認可申請を行う予定。開業予定は2020年としている。