東京商工リサーチは3月8日、2013年2月度の全国企業倒産状況を発表した。
負債総額も過去20年間で最少
発表によると、2013年2月度は倒産件数が916件(前年同月比11.7%減)。負債総額も1,719億円(前年同月比72.7%減)で、いずれも2月としては過去20年間で最少件数・負債となっている。「中小企業金融円滑化法」などの各種金融支援効果で、倒産が抑制されていると同社は考えているが、金融円滑化法に基づく貸付条件変更後の倒産は、過去最多の36件となった。
従業員数別に見ると、20人以上50人未満が53件(前年同月比55.8%増)。中小企業倒産(中小企業基本法に基づく)は916件(構成比100.0%)だった。債額別では、10億円以上の大型倒産が28件で、7カ月ぶりに30件を割り込んだ。
業種別件数では、製造業131件(前年同月比1.5%増)、農・林・漁・鉱業8件(同60.0%増)及び金融・保険業7件(前年同月1件)の3産業が2カ月ぶりに前年同月を上回った。一方、道路貨物運送業は5カ月ぶりに前年同月を下回っている。
地区別件数に見ると、9地区(北海道、東北、関東、中部、北陸、近畿、中国、四国、九州)のうち東北のみ前年同月を上回った。また「東日本大震災」が影響した「震災関連」倒産は34件となっている。
なお、2月に倒産した主な会社は下記の通り。愛知県農林公社(愛知県・民事再生法)、KHコーポレーション(北海道・特別清算)、春陽堂(京都府・破産)、クラウン製靴(東京都・民事再生法)、茶月(京都府・破産)。
詳細な調査結果は、東京商工リサーチ公式サイトで公開している。
※負債総額1,000万円以上の倒産を集計、%は小数点2位以下切り捨て