楽天は5日、今春を目途に共通ポイントカード「Rポイントカード」を発行し、リアル店舗における「楽天スーパーポイント」の利用を試験的に開始すると発表した。

楽天グループは現在、電子マネー「楽天Edy」やクレジットカード「楽天カード」を使ったリアル店舗での決済時に、利用金額に応じた「楽天スーパーポイント」を付与・充当するサービスを提供している。これらのサービスに加え、新たに「Rポイントカード」を発行することで、より多くのリアル店舗において「楽天スーパーポイント」を活用できるポイントプログラムを実施していく。

「Rポイントカード」。左がスタンダードバージョン、右がEdy機能を搭載したバージョン(出典:楽天Webサイト)

「Rポイントカード」には、バーコードや磁気情報を搭載。ポイントプログラム加盟企業の店頭のPOSや端末を介して、それらの情報を読み取ることで、楽天会員が「楽天スーパーポイント」を貯めたり、ポイントによる支払いを行えたりできるようにする。

加盟企業は、自社や他のポイントプログラムとの併用が可能で、事務手数料は低価格に抑えるという。また、既存の磁気カードやバーコードの仕組みを利用するため、POSレジを利用している場合は、新たなハードウェア投資は基本的に不要とのこと。さらに、楽天グループの各種メディアでの告知により、露出・送客効果が見込まれるとしている。

楽天スーパーポイントとは、「楽天市場」や「楽天トラベル」などの楽天グループが提供するポイントサービス。各種サービスで購入した金額の1%をポイントとして貯めることが可能で、1ポイントを1円として使用できる。また、「楽天カード」を利用して支払った額の1%がポイントとして付与されるほか、約50の他のポイントプログラムのポイントから交換することも可能となっている。