一つひとつ表情も柄も異なる、被災地キャラクター「おのくん」

宮城県東松島市の「小野駅前応急仮設住宅」に住む人々が、奥松島復興への願いを込めた被災地キャラクター「おのくん」。靴下を使って一つひとつ手作りされるぬいぐるみ「おのくん」は口コミで人気となり、このほど原宿・竹下通りにある「JOLshop」で3月9日から支援販売することが決定した。

1体のおのくんを2~3時間かけて手作り

丁寧に1体2~3時間かけて縫い上げる

「おのくん」は2012年4月に誕生。アメリカの靴下を使って作るぬいぐるみ「ソックモンキー」を、支援者が紹介したことがきっかけだ。被災し先の見えない状況の中、新しい未来を自分たちの手で築いていこうと願いを込め、小野駅前応急仮設住宅の自治会長・武田文子さんらの呼びかけで製作が始まった。

おのくんを作っている「おのくんスタッフ」は、小野駅前応急仮設住宅に住む10名。新品の靴下を切り抜き、ミシンで縫った後、綿を詰めて完成まで手縫いで仕上げる。靴下の柄や縫い方によって、それぞれ表情が異なり、毎回個性的なものができあがるという。1体のおのくんを2~3時間かけて、武田さんらスタッフは丁寧に仕上げていく。

こうしてできあがった「おのくん」は、1体1,000円で支援者に販売する。これまでに約6,000体のおのくんが全国の支援者の手元に届いたという。

10代女子とのコラボ企画「おのくん×JOL」も展開

「おのくん」は口コミで人気となり、特に10代からの評判が高まっている。通常、小野仮設の集会所「おのくんハウス」で1体1,000円で購入するほか、電話やFAXでの受付に限られているが、このほど3月9日から原宿・竹下通りの「JOLshop」で支援販売することが決定した。原宿に「おのくん」がお目見えするのは初めてのことになる。

「おのくん×JOL」の共同プロジェクト

店内を飾るPOPもティーンが手作り

また、おのくんを販売する「JOLshop」では、10代女子のライフデザインサイトJOL onleineの会員たちを集めて行う「おのくん×JOL」の共同プロジェクトも展開。3月9日以降、彼女らが作成したPOPなどが店内を飾る。

「JOLshop」の営業時間は、平日10時30分~20時30分、土日祝日は10時30分~21時。おのくんの情報は、おのくん公式HPおのくん公式twitterおのくん公式facebookからも発信している。