女優の宮崎あおいが、加瀬亮、田中裕子、ユースケ・サンタマリアらが出演する映画『はじまりのみち』(6月1日公開)のナレーションを務め、また国民学校の先生役としても出演することが18日、明らかになった。

映画『はじまりのみち』(6月1日公開)

同作は『二十四の瞳』、『楢山節考』など数々のヒット作を生み出した木下惠介監督の生誕100年を記念して製作された映画。日本アニメ界の第一人者である原恵一氏が初めて担当する実写映画作品で、同氏が監督、脚本を手掛けている。物語の軸となっているのは、戦時中、木下が脳溢血で倒れた母を疎開させるためにリヤカーに乗せて山越えをした、という実話。主人公・木下惠介を加瀬亮が、惠介に盲目的な愛情を注いだ母の"たま"を田中裕子が演じる。

宮崎は、惠介が『二十四の瞳』の構想を得る重要なシーンで国民学校の先生役として、浜松市天竜区春野町・気田小学校の12人のエキストラの子どもたちと共に登場。出征を見送りに行く子どもたちが国旗を振りながら軍歌を歌う様子を、憂いを含んだ笑顔で見つめる。同作にはそのほか、濱田岳、斉木しげる、光石研、濱田マリ、大杉漣といった個性派俳優が脇を固め、山下リオ、藤村聖子、松岡茉優、相楽樹などのフレッシュな女優たちも出演する。

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