JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州は24日、春の期間(3月1日~6月30日)に運転される臨時列車(増発列車)の概要を発表した。
2012年3月のダイヤ改正以降、春・夏・冬に臨時列車として運転された寝台特急「日本海」と急行「きたぐに」だが、今回の発表ではJR西日本・JR東日本ともに記載されていない。JR西日本は両列車に関して、この春の期間の運転計画はないとしている。
大阪~札幌間の寝台特急「トワイライトエクスプレス」は通常の週4日運転に加え、ゴールデンウィーク期間(大阪発4月26日~5月6日、札幌発4月27日~5月7日)と6月下旬(大阪発6月19~30日、札幌発6月20~30日)は毎日運転される。上野~札幌間の寝台特急「カシオペア」は、ゴールデンウィーク期間を除き、上野発が毎週日・火・金曜日、札幌市発が毎週月・水・土曜日に運転。5月2~9日の期間は木曜日にも列車が設定され、5月2・4・6・8日が上野発、5月3・5・7・9日が札幌発となる。
東京~大垣間の快速「ムーンライトながら」は、東京発3月22~30日、大垣発3月23~31日に183系または189系10両編成で運行。新宿~新潟間の快速「ムーンライトえちご」は485系6両編成で、新宿発・新潟発ともに3月18~31日、4月26日~5月6日に運行される。新宿~白馬間の快速「ムーンライト信州81号」は189系6両編成で、3月1・8・15・22・29日、4月26日、5月2・3日に運行(下りのみ)。これら3列車はいずれも全車指定席となる。
JR東日本「SLばんえつ物語」に"レトロ調"グリーン車両が登場!
JR東日本は期間中、計4,547本(新幹線1,935本、在来線2,612本)の増発列車を設定している。昨年12月より運転開始した特急「マリンエクスプレス踊り子」(E259系6両編成)は今春も設定され、3月1~11日は東京~伊豆急下田間で毎日運転(ダイヤは平日と土日で異なる)。3月中の土日祝日と、4月27~29日、5月3~6日にも運転される。
SL臨時列車も充実しており、C57牽引の快速「SLばんえつ物語」では新たにグリーン車両(7号車)も登場。「レトロ調大正ロマン」のイメージで、パノラマ展望室も備えた豪華な雰囲気の車両になるという。同列車は4月6日~6月23日の土日祝日に運転される。
4~6月に開催される「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」においては、4月6~7日に陸羽東線小牛田~新庄間、6月29~30日に仙台~小牛田間でSLが旧型客車を牽引する臨時列車を運転。6月8~9日には485系「ジパング」編成が阿武隈急行線に乗り入れ、快速「がんばろう宮城福島号」(福島~仙台間、阿武隈急行線経由)が運転される。
同社管内ではその他にも、ゴールデンウィーク期間に583系6両編成による快速「弘前さくらまつり号」が秋田~弘前間で運転され、5月25~26日には、篠ノ井~直江津間でEL(電気機関車)と旧型客車による快速「信越線125周年号」が登場する。
JR北海道「旭山動物園号」7月に大幅リニューアル
JR北海道では、「ノースレインボーエクスプレス」車両を使用する特急「道南さくらエクスプレス」をはじめ、特急「フラノラベンダーエクスプレス」「旭山動物園号」「まんぷくサロベツ」や、「SL函館大沼号」「富良野・美瑛ノロッコ号」「くしろ湿原ノロッコ号」などを運転。ゴールデンウィーク期間には特急「白鳥」が増発されるほか、北東北の桜の名所観光に合わせ、「スーパー白鳥」「白鳥」の一部列車が弘前駅まで延長される。
なお、運転開始7年目を迎える「旭山動物園号」については、旭山動物園の「大型草食獣館」リニューアルに合わせ、7月に大幅なリニューアルを予定している。詳細は5月にプレスリリースにて発表するとのこと。
JR東海は新幹線において、3~6月で計4万1,274本(前年比102%)の列車を運転。N700Aの追加投入を進め、同社が保有する車両の約7割(87編成)がN700系タイプとなる。また、式年遷宮の年に合わせて、臨時快速「みえ」など伊勢神宮への観光に便利な列車を増発する。JR西日本は期間中、新幹線の臨時列車を1,058本、在来線の臨時列車を347本運転。JR四国とともに運行する「瀬戸大橋アンパンマントロッコ号」は、3月20日から5月26日までの土日祝日に運行予定で、岡山~琴平間と岡山~高松間をそれぞれ1日1往復する。
JR九州はゴールデンウィーク期間(4月26日~5月6日)に、九州新幹線「みずほ」18本・「さくら」68本、在来線特急「かもめ」「ハウステンボス」「みどり」「ソニック」「にちりん」など計308本を増発。春休みやゴールデンウィーク期間には、特急「A列車で行こう」「あそぼーい」「指宿のたまて箱」をはじめとする観光列車も運転される。