贈りたい言葉の1位は「無理強い厳禁、イッキはするな」

酒文化研究所は11日、お酒が解禁になる新成人に向けて、「酒飲みの先輩からの心温まるメッセージ」調査の結果を発表した。

同社では、同社発行の「さけ通信」の読者で構成された社の酒好きモニターを対象に、毎月アンケート調査「酒飲みのミカタ調査」を実施。新春1月のテーマは成人式を前に、「新成人に贈る」となった。調査時期は、2012年12月27日~2013年1月7日。インターネットによる自記入式アンケート調査にて、255の有効回答を得た。

新成人に贈りたい言葉の1位は「無理強い厳禁、イッキはするな」

酒飲みの先輩として「新成人」に贈りたい言葉の第1位に選ばれたのは「無理強い厳禁、イッキはするな」(62%)。以下、「無礼講でも節度を忘れるな」(53%)、「酒は飲んでも飲まれるな」(51%)、「嫌なときは飲まなくていいんだよ」(49%)「いろんな酒を飲んでみよう」(44%)と続く。

酒飲みライトほど酒席での作法や細かい行動への関心も高い

回答者の飲酒頻度別に比較すると、「酒飲みライト(飲酒日数は週に2日以下)」と「酒飲みヘビー(ほぼ毎日飲酒)」で回答に10ポイント以上違いが出てくるのは、「手本になる酒飲みを探そう」(+22ポイント)、「奢るからこそ見える世界がある」(+21)、「酒のせいにしてごまかすな」(+13)、「『とりあえずビール』に付き合おう」(+10)、「いろんな酒を飲んでみよう」(-16)となった。「酒飲みライト」ほど、酒席での作法や細かい行動への関心も高い傾向がうかがえる。

「酒飲みライト」は、酒席での作法や行動への関心も高い

「贈る言葉を聞いてみたい人」は、ノーベル賞の山中教授

新成人に贈る言葉を聞いてみたい人では、「山中伸弥氏(ノーベル賞受賞者)」(17%)、「開高健氏(作家)」(14%)、「池上彰氏(ジャーナリスト)」(13%)、「村上春樹氏(作家)」(8%)などが支持を集めた。

贈る言葉を聞いてみたい人は、山中伸弥氏がトップに

新成人に贈りたいお酒では、1位「ゆかりのある地方の日本酒」(24%)、2位「御両親が好きなお酒」(19%)と続き、メッセージ性のあるお酒が好まれている。また、「20年熟成のウイスキー」(8%)、「20年前のビンテージのワイン」(7%)など、20年にこだわったお酒も上位にランクされた。

贈りたいのは「メッセージ性のあるお酒」

同社では、自分と同じ年に生まれたウイスキーやワインは、新成人にはぜいたくな贈り物だが、こういう機会に飲ませてあげたいという酒飲みの心理もあるようだ、と分析している。