JR西日本グループはこのほど、山口県下関市の新しい玄関口となる「JR下関駅ビル」の着工を発表した。2013年1月に着工し、開業予定時期は2014年3月となる。
山陽本線・山陰本線と九州方面の列車の乗換駅となっている下関駅は、長年にわたり三角屋根の駅舎で親しまれたが、2006年1月に発生した放火事件で旧駅舎は焼失した。
現在、駅周辺の既存施設(シーモール下関、商店街グリーンモールなど)と連携し、回遊性を高めてにぎわいを創出すべく、社会資本総合整備計画「下関駅にぎわいプロジェクト」が進められている。この一環で、「JR下関駅ビル」も整備されることになった。
駅ビルは鉄骨造の地上3階建てで、建築面積は約2,850平方メートル、延べ面積は約8,020平方メートル。旧駅舎の三角屋根をシンボルに取り入れたデザインとなる。施工者はジェイアール西日本不動産開発。物販・飲食店舗による商業施設だけでなく、次世代育成支援拠点施設としても活用されるという。
「下関駅にぎわいプロジェクト」では駅ビルのほかに東口・西口の駅前広場整備や、東口の人工地盤から西口駅前広場までの自由通路の整備などを行う予定。「高架下にぎわい空間」「鉄道駅移動円滑化事業」も民間事業として計画されている。