それぞれに違う魅力のある、日本の都道府県。外国の人はどこに行ってみたいと思っているのでしょうか。日本に住む外国人20人にアンケートをとったところ、以下のような結果となりました。

第1位(20人中、10人)
■沖縄県

行きたい理由として、多くの方が海の美しさを挙げていました。

・海がきれい(ペルー/男性/50代前半)(ハンガリー/女性/30代前半)(ウズベキスタン/男性/20代後半)(イギリス/男性/40代前半)
・きれいな海で泳ぎたいから(中国/男性/20代後半)
・ビーチが大好き。ビーチといえば沖縄が日本の一番きれいなところだから(ベトナム/女性/20代前半)
・海があって、すてきな場所なので(スウェーデン/女性/40代前半)

サンゴ礁と海の絶妙な色合い、そして熱帯特有の濃い緑と太陽の光がよく似合う沖縄。外国人も興味津々のようです。

また、海だけでなく、ビーチの美しさも別格。サンゴや貝でできた白い砂が海岸を覆っています。海から流れ着いたガラスの破片などは、打ち上げられるうちに角が取れてなめらかになり、かすかに透き通った天然の石のようになることがあります。地元の人はそれでアートやアクセサリーを作ったりするそうですよ。

・日本の南国だから。日本だけど異国の香りがするから(フランス/女性/20代後半)

日本人もそれを求めて沖縄へ行く人が多いのではないでしょうか? 食べる物も人も、時間の流れも、都会のそれとは少し違っているのが面白いところです。

・まだ行ったことがないからです。他は結構行きました(台湾/男性/20代後半)
・日本の中で一周しましたが、沖縄に行こうと思う度に海外旅行と比べちゃうと高いからまだ行ったことないです(アルゼンチン/男性/20代後半)

案外、外国人の方が日本各地を旅しているんですよね。ほとんどの方が日本に興味をもってやって来ているので、当然といえば当然なのですが。知識も豊富で、「日本人なのに知らないの?」なんてこともあります。

そして、アルゼンチンの方の言う通り、旅行料金は割高感がありますよね。でも行ってしまえば、それ以上のいいものがあるはず! まだの方は、ぜひ訪れてみてください!

第2位(20人中、6人)
■北海道

沖縄とは対極にある北海道。こちらは雪と料理がポイントのようです。

・大量の雪で遊びたいから(インド/女性/30代後半)
・雪がたくさんあるところだからです(エジプト/男性/40代後半)
・雪まつりを見たい(タイ/女性/30代前半)
・寒いのが好きで、料理もうまそう(シンガポール/男性/20代後半)
・雪がすごくきれいでラム料理(ジンガスカンだったっけ?)が食べたい(アメリカ/女性/20代後半)
・奈良、京都、大阪、金沢などにはもう何度も行ったことがありますが、北海道にはまだだからです(イタリア/男性/30代前半)

常夏の国で雪がたまに降ると、異常事態にも関わらず、人々は大喜びするそうです。そういった常夏の国出身の人が、大地一面に積もった北海道に行ったら大興奮すること間違いなしです。

3位以下は、2人しかいませんでしたがご紹介します。

第3位(20人中、2人)
■長崎県

・母国(オランダ)との関係で(オランダ/男性/30代前半)
・まだ行ったことがないからです(ロシア/女性/20代後半)

オランダと日本は、約400年前から国交のあった間柄。特に出島のあった長崎には、当時を思わせる街並みが今も残されています。遠い異国で伝統的な日本家屋が並ぶ風景を見るようなものでしょうか(あるかどうかは分かりませんが、あれば見てみたいものです)。

そのころ、西洋人は「オランダさん」と呼ばれていたそうです。じゃあ、オランダでは日本人は、「Japan(発音:ヤーポン)さん」でしょうか?

第4位(20人中、1人)
■石川県(金沢市)

・昔の街並みがきれいだから(フィンランド/女性/50代前半)

金沢は古い街並みや社寺、お茶屋街、現代建築がコンパクトに収まった魅力的な街。大名を守るために作られた、からくりだらけのお寺「妙立寺」もあります。通称は「忍者寺」! 外国人が喜びそうですね。

第4位(20人中、1人)
■三重県

・私は日本の宗教に関して興味があるから(スペイン/男性/20代後半)

三重といえば伊勢神宮。長い歴史をもつ、神道の本宗です。日本に3年ほど滞在したドイツの建築家、ブルーノ・タウト(1880年~1938年)が伊勢神宮について絶賛し、「おそらく天から降ったものだろう」と言ったとか。訪れてみれば、日本古来のスピリチュアルな体験ができるかもしれませんね。

日本人でも最近は、国内を旅したいという人が増えている気がします。まだまだたくさんある、魅力的な都道府県。たくさん旅をして、日本通を目指したいですね。