少しずつ寒くなり、「おでん」がとても美味しい季節になってきました。帰りに立ち寄ったコンビニで、ついついおでんを買ってしまう人も多くなっているのではないでしょうか? さて、そんなコンビニのおでん、買うのではなく同じものを自宅で作るとしたら、一体いくらぐらい費用がかかるのでしょうか? コストを計算してみました。

コンビニで1人前のおでんを買うと?

まずはコンビニのおでんの1人前の値段を計算しましょう。今回、計算の対象にする具材は、

  • 大根

  • たまご

  • コンニャク

  • 焼きちくわ

  • 厚揚げ

  • はんぺん

  • 牛すじ肉

以上の人気おでんダネの7品目。数量はそれぞれ1個ずつとします。これらのおでんをコンビニで購入した場合、それぞれの値段と合計は以下のようになりました。

  • 大根……75円

  • たまご……90円

  • コンニャク……75円

  • 焼きちくわ……105円

  • 厚揚げ……95円

  • はんぺん……105円

  • 牛すじ肉……105円

  • 合計……650円

価格は大手コンビニ数社の価格を参考にしました。合計金額は650円になります。さて、同じ具材で同じ量のおでんを自宅で作る場合はいくらになるのでしょうか?

材料費だけで考えるとやっぱり安い

先ほどのおでんの具材を再現するにあたって、必要な材料を手に入れる必要があります。必要な材料は以下の通りです。

  • 大根1本(800グラム)……158円

  • たまご1パック(Mサイズ10個入り)……148円

  • 板コンニャク(250グラム)……98円

  • 焼きちくわ(2本入り)……138円

  • 厚揚げ(4個入り)……128円

  • はんぺん(100グラム)……128円

  • 牛すじ肉(250グラム)……248円

  • 合計……1,066円

大手スーパー数社の販売価格を参考にしたところ、このあたりの価格でおさまるようです。もちろん、特売品や高級品を購入した場合はこの限りではありません。

では、ここから1人前の費用を割り出します。

コンビニの大根は1個約80グラムなので、800グラムの大根の10分の1。値段も10分の1と考えると、1個約16円。たまごは1パック10個入りなので、1個の値段の場合は約15円になります。

コンビニのコンニャクは1つ約80グラム、元が250グラム98円なので約31円。焼きちくわ1本だけの値段は69円で、厚揚げは1つ32円となります。また、コンビニのはんぺんは約40グラムとなっているので、128円の4割で約51円。最後に牛スジですが、こちらはコンビニの商品が約30グラム。250グラム248円の牛スジの30グラムは約30円となりますね。

これらをまとめると

  • 大根……16円

  • たまご……15円

  • コンニャク……31円

  • 焼きちくわ……69円

  • 厚揚げ……32円

  • はんぺん……51円

  • 牛すじ肉……30円

  • 合計……244円

コンビニで買う場合は650円なので、自分で揃えると半分以下の金額になりました。焼きちくわとはんぺんは案外高い印象を受けます。しかしまだ材料が揃っただけに過ぎません。これを「おでん」にしないといけません。

手間がかかりますが、おでんの出汁を作りましょう。水2カップ(400cc)に昆布ひと片(約13円)と削り節10グラム(約15円)を入れて出汁をとり、そこに醤油20グラム(約7円)、みりん10グラム(約4円)、塩適量を入れておでん出汁の完成です。

あとはゆっくり2時間くらい煮込めば(都市ガスで約20円ほど)完成です。これら諸々のコストが全部で59円ほどかかるので、

  • 244+59=303円

コンビニで買う1人前のおでんと同じ具材のものを作る場合は、303円の費用が必要になる計算になりました。コンビニで買うよりも安くはなりましたが、個人的には思ったよりも安くならなかった感じがします。


言うまでもなく、材料を揃える労力や料理の手間などの、計算では見えないコストも必要になってくるわけですので、それを考えればはたしてこの値段は安いと言えるのかは微妙な所。時間と手間を考えると買った方がいいという人が多そうですね。ただ、たまには自分で作ってみるのも一興です。寒い夜は、ゆっくりと手作りのおでんで晩酌するのもオツかもしれませんよ?

(貫井康徳@dcp)