アウディ ジャパンはこのほど、同社のフラッグシップモデルである「A8」および「A8 L」の仕様を一部変更して発売した。エンジンを高効率な4.0リットルのV型8気筒ガソリン直噴ターボに変更し、パワーアップと燃費向上を果たしている。

新しい4.0リットルエンジンは従来の4.2リットルエンジンよりも排気量が減少しているにもかかわらず、最高出力は48PSも向上して420PSとなっている。同時に燃費性能も優れており、JC08モード燃費は「A8 4.0 TFSI クアトロ」で9.8km/リットル。省燃費のための技術として、減速エネルギーを電気エネルギーに変えて回収するエネルギーリカバリーシステム、一定の走行条件で4気筒を休止させる気筒休止システム、それにアイドリングストップなどを採用している。

このエンジンに組み合わされるのは、多段化により燃費向上に寄与する8速ティプトロニック。その他、フルタイム4WDシステムのクワトロ、スポーティな走りと快適さを両立するアクティブエアサスペンション、セーフティシステムのアウディプレセンス、スピーカーから逆位相の音を発することで騒音を低減するアクティブノイズキャンセラーなどを搭載する。

価格は「A8 4.0 TFSI クアトロ」が1,200万円、「A8 L 4.0 TFSI クアトロ」が1,335万円。3.0リットルエンジンの「A8 3.0 TFSI クアトロ」と6.3リットルW型12気筒エンジンの「A8 L W12 クアトロ」は従来通り販売が継続される。