世界の子どもたちへの支援活動を行う国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」はこのほど、「Hear Our Voice 7 ~子ども参加に関する意識調査2012~」の調査結果を発表した。
この調査は、東日本大震災後の地域復興に子どもが参加することについて、子ども自身がどのように認識しているかを調べたもの。
6月19日から8月1日にかけて、岩手県山田町、陸前高田市、宮城県石巻市の3地域の小学4年生~高校生を対象に行われ、1万4,600人の子どもと5,296人の大人から有効回答を得た。
7割の子どもが、自分の町の復興に関わりたいと答えた
「あなたは、自分のまちの復興に関わりたいと思いますか?」の問いには、69.5%の子どもが「はい」と回答した。
続いて「"はい"の人は、そのためにどんなことをしたいですか?」と複数回答で聞いたところ、「募金」「町の片付け」「地域の行事に参加」が上位となった。「避難所や仮設住宅での手伝い」「復興計画について知る」と答えた子どもも多かった。
町の復興に関わるには「何をしたらいいのか分からない」子どもも多い
「"いいえ"の人は、その理由を教えてください」と聞いたところ、もっとも多かった理由は「何をしたらいいか分からない」。2位の「関わる機会がない」、3位の「勉強が忙しい」を大きく引き離していた。
この結果についてセーブ・ザ・チルドレンは「復興に関わりたいが、情報や機会が提供されておらず、することが分からないために子どもたちの参加意欲がそがれている可能性がある」と分析している。
その他、調査結果の詳細情報は「セーブ・ザ・チルドレン 調査結果報告のページ」へ。