アイデン&ティティ(C) 2003「アイデン&ティティ」製作委員会

映画の名セリフは時としてビジネスにも有用!というコンセプトのもとに、映画やアニメ、ドラマの名セリフを紹介する本コラム。今回は銀杏ボーイズのボーカルとして有名な峯田和伸が主演したことでも有名な映画『アイデン&ティティ』からピックアップ。1980年から1990年のバンドブームの最中、本物のロックに対して主人公・中島が抱える葛藤を描く本作。随所にちりばめられたボブ・ディランのセリフ(歌詞)など見所もたくさん。一見、ビジネスとはかけ離れた世界の物語ですが実はビジネスに使える名セリフが!

まず一つ目。商談をしていても最後の一押しがうまくいかないという人多いのでは? どんなにきれいな説明ができていたとしても、最後にあなたのパッションをぶつける必要があるのでは? そんなシーンで使えそうなのがこちらのセリフ。

「やらなきゃならないことをやるだけさ、だからうまくいくんだよ」

主人公・中島が、バンドブームに翻弄される中で「ロックとは何か」を考える……。その中でキーとなるのが、この言葉です。「宝くじは買わなきゃ当たらない。私の提案も、やってみないと成果が分からない……。違いますか?やらなきゃいけないことをやるだけです。だから、うまくいくんですよ!」最後に一言、熱いメッセージをぶつけてみては?

次に、営業先の担当者となかなか信頼関係を築けないというそこのあなた! 信頼を勝ち得るにはもちろん言葉だけではありません。素早いレス、パワフルな行動力、正確な提案など、もちろん皆さん心がけているかとは思いますが、それでも伝わらない気持ちってあるんじゃないでしょうか? そんな時はこの名セリフ。

「誰もいなくなったって私だけは味方なのに。君があたしの知ってる君である限り大丈夫よ」

麻生久美子さん演じる中島の彼女が「君は僕のこと好きかな?」と中島に問われた際の名言です。なんとも愛を感じられるフレーズ。信頼関係を築くには相手の立場に立って考えることができることが大事。何があっても決して惑わされず、最後まで信じ抜く気持ちが大切なのです。「社内の誰に反対されたって、私だけはご担当者様の味方です! あなたが私を信頼してくれる限り大丈夫です!」熱い瞳で言われれば、思わず担当者はあなたのことを信頼してしまうのでは?

最後にこちら。なかなか成績が伸びず、自信を無くしている後輩から「何をすれば、成績があがりますか?」なんてアドバイスを求められたあなた?いつもはすぐに答えてあげているかもしれません。でもこんな名セリフで返してみてはいかがでしょうか。

「君はちゃんと知ってるはずよ、その答え」

彼女の気持ちに対して自信をふと無くした中島が「俺がもしバンドやめて他のことしてても、好きかな? 俺のこと」と彼女に尋ねた時の返答です。たとえ後輩からアドバイスを求められても、その後輩を信頼した上で、「どうしたら成績が良くなるか、お前はちゃんとわかってるんじゃないのか?」と言えば、後輩は自分に何が足りないのかを見つめ直す良いきっかけになるのでは?

いかがでしたでしょうか。ビジネスで使えそうな名セリフはあったでしょうか。この他にも心に響く名セリフが数多くある「アイデン&ティティ」見たことある人もない人もチェックしてみてはいかがでしょうか。

※尚、名セリフを実際に使って何かあっても責任は持てませんのであしからず……。