株式会社リクルートのエイビーロード・リサーチ・センターは、2011年に海外旅行をした18歳以上の男女を対象に、渡航者の実態を把握することを目的として2012年3月に「エイビーロード海外旅行調査2012」を実施。その結果について発表した。
調査は、株式会社インテージのネットモニター(関東・関西・東海の3地域)より抽出した「2011年の海外旅行経験者(出発月が2011年である海外旅行)」を対象に3月21日~3月23日まで実施。調査集計数は5,077人だった。
まず、2011年の渡航先についての調査では「韓国」が2010年より2.8ポイント上昇し23.6%と最多となった。過去4年間で最高の渡航率となっている。また、前回調査より渡航率が高い国として「シンガポール」(+1.1ポイント)もあり、全体的に東南アジア各国への渡航が増えている様子がうかがえる。
一方、総合満足度(複数回渡航者は一番最後の渡航)では渡航率の上がった「韓国」「東南アジア」は伸び悩んだ。総合満足度1位は「東ヨーロッパ諸国」、続いて「その他西ヨーロッパ諸国」「アメリカ東部」と欧米諸国が上位にランクイン。「ブルガリアやルーマニアは治安も悪くなく、物価が安く買い物が楽しかった」「コンパクトな国(西ヨーロッパ諸国)ながら公共の交通機関などが非常に整っていて、人々の雰囲気にもゆとりが感じられ、快適に過ごすことができた」などの声があげられた。
円高を感じられたメリットは? |
また、円高の影響についても調査。64%の海外旅行者が「買い物」「食事代」などで円高の恩恵を実感していると回答した。円高によるお得感を感じた人が多かった国としては、ハワイ(オアフ島)、アメリカ東部、韓国をあげる人が多数。さらに1ドルいくらくらいで「円高」と感じ始めるかを聴取したところ、平均は85.7円。1ドル80円で「円高」を理由に海外旅行を検討する人が激増することがわかった。
羽田空港の国際化に伴い、その利用率についても調査。関東居住者のうち79%が「成田空港」から、35%が「羽田空港」から海外へ出発していることがわかった。関東居住者では半数以上が他の条件が同じなら成田空港よりも羽田空港出発を希望。羽田空港出発に伴う料金アップの許容額としては、70%が「5000円アップまで」という結果となった。
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