気になる相手をデートに誘いたいけれど、どんな場所に連れていけば喜んでもらえるのでしょうか。心理学者の内藤誼人(ないとう・よしひと)先生に、デートの場所選びについて聞きました。

サプライズ不要! 聞いてしまうのが最善の方法

 どこに彼女を連れて行けば喜んでくれるのか。ひとりで悩むよりも、いっそ相手に聞いてしまうのがオススメと内藤先生は言います。

「女性の心をつかむ一番いい方法は、質問すること。顔色やしぐさから見抜こうなんて、そんなめんどくさいことはしなくていいんです。わからないことは聞いてしまうのが一番。サプライズは大体失敗するので、やってはいけません。サプライズをするにしても、『僕はあなたを驚かせたいんだけど、どんなことをされたら驚くのか、ちょっとひとり言で言ってみて』と聞いてしまいましょう。多少驚く度合いは下がりますが、相手にしてみたら、本当にしてもらえるのかな?と思うので、ちゃんとサプライズになるんです。むしろリスクがゼロになるので、そちらの方が安心です」(内藤先生)

 なるほど。サプライズはせず、相手の要望を聞くわけですね。ちなみに初デートに向いているお店ってあるのでしょうか。

ガッツリデートではなく、1~2時間で済むような『顔合わせ』を

 最初からディナーやお酒を飲むようなデートはハードルが高い、と内藤先生。

「1~2時間ですむような、手軽でカジュアルな、デートというより、『顔合わせ』を目指しましょう。ランチタイムに喫茶店やカフェ、できればオープンテラスのお店で会うのがいいですね。そこまで親密ではない関係性なら、開かれた場所のほうが『逃げられる』という心理もはたらくので、相手は安心できるんですよ」(内藤先生)

 先生の条件にあうようなお店を探してみたところ、年中無休、24時間営業の異国情緒あふれるサクラカフェ池袋がよさそうでした。広いオープンテラスの席があり、週代わりで毎週3カ国の料理の中から選べるランチメニューも人気です。

パリのカフェのようなオープンテラス

世界のランチプレートが楽しめます

プライドを捨てて、弱みを見せよう

 最後に内藤先生に気になる相手をお誘いする時の心得について聞いてみました。

「『自分は思っているよりも全然いい男じゃない、ハンサムじゃない、頭も悪い』と思っている男性ほど強いんです。お笑い芸人の人がモテるのは、変なプライドがないからなんですね。断られて当たり前という感じで自然に誘える。そうではなく、自分はすごくかっこいいと思っている人はプライドが高いので、最初のデートでなんとかしてやろうと思ってしまう。そういう人の言葉は、『お前、俺のこと好きだろ?』みたいに気持ちが悪い。だからうまくいかないんです。そうならないためにも、弱みを見せたほうが親しみやすい。ちなみに『僕は本当にハンサムじゃないし、頭も悪いし、ダメな人間です』というなら、それをウリにしたほうがいい。そういうダメな人がいいという姉御肌の女性は結構いるものですよ」(内藤先生)

 プライドが高い人は、失敗して傷つく自分が許せないため、変にハードルをあげて気負ってしまいがちになるそう。気になる女性をデートに誘う前に、プライドを捨てて、まず本当の自分を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。