1997年にはイヴ・サンローラン・リヴ・ゴーシュ・オムのディレクターを務めていたエディ・スリマン (C)BANG Media International

エディ・スリマンが、バイヤー限定コレクションでイヴ・サンローランのデビューを果たす予定だ。

今年3月に、ステファノ・ピラーティの後任として同ブランドのクリエイティヴ・ディレクターに就任したばかりのエディは、6月末から7月初頭の間に行われる2013年春物メンズコレクションと女性用クルーズコレクションを業界バイヤー限定で招待している。

一方で、2013年の春/夏レディースコレクションの一般公開は、9月に開催されるパリ・ファッション・ウィークでのキャットウォークを待つことになるようだ。しかし、同ブランドCEOのポール・ドヌーヴは、エディの就任をイヴ・サンローラン史上、"輝かしく新しい歴史の幕開けの第一歩である"としたものの、前会長ピエール・ベルジェ氏は、エディにとって難題が待ち構えていると警告を発している。

「天才的な人の業績を作り直す作業は、非常に難題だ。フォークナーの作品を書き換えるようなものだろう。デザイナーがイヴ・サンローランの看板を背負うためには、才能、信念、情熱、高いハードルの基準を持った素質、そして色使いに対する大いなるセンスを持った人物でなければならない」

エディが困難な挑戦に直面していることを認めつつ、ピエールはエディが同ブランドの"天才的性格を保持"してくれると確信しているようだ「エディはイヴ・サンローランの天才的性格と遺産を保持できるだけの能力をもった人物だよ」

(BANG Media International)