日本最高齢の現役映画監督の新藤兼人監督が4月22日に100歳を迎えるのを記念して、日本映画専門チャンネルでは、自身最後の監督作品という映画『一枚のハガキ』を誕生日当日の夜9時から一夜限りの限定放送をする。

映画『一枚のハガキ』
(C)2011「一枚のハガキ」近代映画協会/渡辺商事/プランダス 拡大画像を見る

同作はテレビ初放映になるほか、番組ではツイッターで新藤監督へのバースデーコメントを募集。世界中から寄せられたコメントは、番組が責任を持って監督の家族に渡すという。

1912年4月22日、広島県生まれの新藤監督は、今日まで日本最高齢の現役監督として活躍を続けてきた、日本映画界の至宝的存在。同作は、そんな新藤監督が自らの戦争体験をもとに、映画人生最後の監督作として2011年に公開された最新作。第85回キネマ旬報ベストテンでは1位に輝くなど数々の賞を受賞し、新藤監督の集大成として多くの観客の心を揺さぶった。

これまで新藤監督の諸作品の放送を行なってきた同番組では、誕生日の22日に『一枚のハガキ』をテレビ初放送するほか、翌23日からは映画『原爆の子』『裸の島』など新藤監督自身が選んだ自薦作品を放送。また過去に放送して話題となった、新藤フリークを自認するハリウッド俳優ベニチオ・デル・トロとの貴重な対談番組も再放送する。さらに番組では、新藤監督へのバースデーコメントを、ハッシュタグ(#kaneto100)を付けてツイートする「新藤兼人監督生誕100年」への祝福メッセージを4月いっぱいまで募集。日本のみならず、世界中で新藤監督の記念すべき100年目を盛り上げる狙いだ。